2022/05/13(金) 19:00 0 5
今年の五稜郭杯争奪戦は「日本選手権競輪(GI)」から中5日の日程で行われる。もちろん直前のダービーを走った選手が中心になるが、激戦の疲れなどをどう見るかもカギになりそうだ。
平原康多の欠場でS級S班の参戦は守澤太志、佐藤慎太郎、郡司浩平、清水裕友の4人。
ここでのポイントは全員が佐藤の“仲間”感があること。同地区の守澤はもちろん、普段から連携実績の多い郡司。そしてダービーで「シンタロウさんは小学校からの憧れの選手」と言う清水とまで連携してしまった。佐藤は今年記念2V。2月静岡(たちあおい賞争奪戦)は郡司、4月平塚(湘南ダービー)は平原目標から優勝している。平塚は平原が先行してのもの。
「普段からオレがやってることを見てくれているからこそ」と佐藤は言う。佐藤が番手なら前を任せた選手は地区など関係なく頑張ってくれる。それほどの信頼感があるのだろう。直前のダービーも眞杉匠ー平原の3番手から脇本雄太のまくりには屈したが2着に入り、年末のKEIRINグランプリ出場を「当確だよ! 」(本人談)とほぼ手中に入れた。45歳、競輪選手として決して若くはないがこの充実ぶり。北日本地区開催の今大会も佐藤が中心に展開されることは間違いない。
地元北海道からは大森慶一、菊地圭尚のS1、2人が参戦。今期、北海道のS級は4人しかおらず、S1はこの2人のみ。期待を一心に背負うが佐藤、守澤の壁は厚く楽な戦いは望めない。 注目したいのはS2藤井侑吾。徹底先行で売り出し中だ。「どこから仕掛ければもつ(逃げ粘れる)かわかってきた」と目に見えて成績は上がってきている。今年は1月豊橋(ちぎり賞争奪戦)、3月名古屋(金鯱賞争奪戦)、4月平塚(湘南ダービー)とGIIIは3場所走り、準決勝進出をすべてで果たしたが「準決勝が超えられない…」と決勝入りはかなっていない。
この函館の後は4場所FIあっせんだけに今回には気合も入る。7月からは初のS1昇格も決めており、これからはビッグレースでの活躍も視野に入れた走りをしたい。