今回が5回目となる星野辰也は、予選を5着4着で初めて準決勝を逃した(2次予選で失格となったZEROラウンド8は除く)。悔しさを晴らしたい星野は順位戦Aで後続を離して先行。勢いそのままに押し切って嬉しい初勝利を挙げた。

　レースが終わると控えめなガッツポーズをして「やりました！」とポツリ。
「5.67のマックスギヤを生かせました。メンバーを見て、自分が先に踏んでしまえば他の人は追いつけないだろうと思った。上手くいきましたね」としてやったりの表情。

　嬉しい初勝利について「着はまとめているのに1着だけがなかった。念願の1着インタビューと1着マスクを貰えて嬉しすぎます。ただ、3走マックスギヤで走っているから脚はパンパン。プルプルしています(苦笑)」と喜びながらもマックスギヤでの脚の疲労は凄そうだ。

　もう一つ嬉しいことがあるという星野は「実況の人がやっと、自分が付けているマウスピースを触れてくれたんですよ」と初勝利以上に喜んでいた。

「触れてくれないかなと思って発走前にニッってアピールしていたんだけど、やっと触れてくれたので嬉しいね。触れてもらえないと元々がこんな色(蛍光色の黄色)だと思われちゃうでしょ？」と2つの嬉しい出来事に饒舌だった。

　4走目は後方に置かれてしまい、6着の結果だったが表情は晴れやか。
「特訓を重ねて更に力を付けます。マックスギヤを乗りこなせるように頑張ります！」とコメントを残した。

　マックスギヤを使い続ける星野辰也。まだまだ乗りこなせてはいないと本人は言うが、普段から地元バンクでも大ギヤを掛けて練習しているという。

　いつの日か笑顔で「マックスギヤを乗りこなせました」と聞けることを楽しみにしている。(アオケイ・宮本記者)

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