2022/03/25(金) 12:30 0 1
チャレンジ準決勝で地元の山本浩成が内抜き失格。決勝は今年7走して負けなしの大槇大介と、特別昇班へリーチをかけた福元啓太の119期2人のマッチレースの様相だ。
大槇はデビューからこれまで21勝を挙げているが、逃げ切ったのは1回だけ。ほとんどが捲りの決まり手で、差しが何本か。なかなか異色の選手である。しかし、今節は「ラインで決めたかった」や「早めに仕掛けたかった」のコメントが聞かれ、少しずつ意識が変わってきているようだ。
「デビュー直後は、すぐに上に上がることしか考えていなかったけど、なかなかうまくいかなかった。それに、今のまま上がっても通用しないのは目に見えている。しっかりとラインで決める競走を心掛けて、地力をつけたい」。
捲り一辺倒のスタイルにこだわっているのかと思ったら、そうではなさそう。決勝はライン3車で挑む。特別昇班を狙う福元啓太にとって、最大の障壁になるだろう。
その福元、順調に連勝を伸ばしてあと1勝まで来たが、今節はなにやらレースぶりが危なっかしい。初日も準決勝も、番手に収まる内容になって、本来のド迫力の先行勝負が見られていない。
「特別昇班を意識していないつもりだったけど、どこかで体が消極的になってしまっているのかも。ちょっと弱気ですね。決勝は単騎。得意パターンの先行には持っていけないだろうけど、納得できるレースをして、その上で結果がついてくれば。脚の感じはいいので、頑張ります」。
単騎戦はこれで3回目。過去2回は、昨年8月の地元岸和田でデビュー初Vを飾り、今年1月の前橋決勝は準Vだった。苦手意識はなさそうだ。
とにかくチャレンジ決勝の8R。福元が2班へのチケットをもぎ取るか、それとも大槇が勝って、次節に特別昇班へのチャレンジ権を獲得するか。いずれにしても119期両者の攻防から目が離せない。(netkeirin特派員)