2022/03/04(金) 18:45 0 2
全盛期の大内達也は捲りのスペシャリストとしてS級上位で活躍。売り出し中の武田豊樹を捲ったレースもあったし、大物キラーとして有名だった。
「そんな時代もありましたね(笑)。自分が一番強かった頃は岡部芳幸さんとか有坂直樹さんが北日本のドンみたいな感じで、一番前でよく発進していた。伏見俊昭君も強かったけど、同じ自力タイプだから一緒になることはなかった。山崎芳仁や佐藤友和が出てきたときは自分もだいぶ弱ってきていたし、彼らとの連係もなかったと思う。下の世代ががもう少し早く出てきてくれたら、記念の1つや2つ獲れたかもしれない」。
記念の最高順位は決勝5着で、GI戦線でもそこまでの結果は残していないが、捲ったときのインパクトがとにかく強烈だったし、記録より記憶に残る良い選手だった。
「昔から見ている人はそうかもしれないけど、今の若い子は俺が強かったなんて誰も知らない。たまにスピードチャンネルで昔の大レースの映像が流れると、『この大内って、大内さんのお兄さんですか?』って真顔で言われるし、『大内さん、まだまだこれからですよ。S級目指して頑張りましょう』なんて言われたりもする。生きている時代が違うし仕方のないことだけど、ちょっと複雑だよね(苦笑)」。
今現在の競走得点は77点でチャレンジと1・2班戦を行ったり来たりだが、話をしていても気持ちは全く切れていなかったし、どこかで大捲りを決めて穴党ファンを喜ばせてほしい。(アオケイ・長谷川記者)