アプリ限定 2025/10/15(水) 12:00 0 1
2025年の寛仁親王牌は3年ぶりに前橋で開催される。毎年さまざまなドラマが繰り広げられる親王牌。当記事では前後編に分け、直近4年間の親王牌を写真で振り返っていこうと思う。前編である今回は2021年、2022年にフォーカスを当てて紹介していきたい。(文中敬称略)
▶寛仁親王牌特集
◆オーラ全開!スターのレア私服ショット
2021年「寛仁親王牌」前検日、弥彦競輪場に到着した郡司浩平と清水裕友の貴重な私服ショット。ダークトーンの秋らしい組み合わせ、そしてマスク越しでもわかるこのオーラ…。
レジェンドたちの貴重なスーツ姿もキャッチ。“先行日本一”にこだわり、多くのファンを魅了した村上義弘もこの時はまだまだ現役。カッチリしたスーツがよく似合う。そして今年電撃引退を発表した平原康多もカジュアルな着こなしでカメラの前に姿を現してくれた。なんとも豪華な面々である。
◆関東ワンツー後のワンショット
準決勝12Rで人気に応えてワンツーを決めた平原康多と地元・諸橋愛のレース後ショット。2人ともいい表情だ。諸橋は決勝前のインタビューで「あれが王者の走り。凄い選手」と平原を讃えていた。一方の平原は「やっと、本来の走りが出来る様に」と手応えを感じつつも、親戚がタオルを振っているのが見えて、緊張した」とまさかのコメント。緊張を感じさせない“王者の走り”でワンツーへと導いた平原には、やはりスター性を感じずにはいられない。
◆19万超のビッグ車券!荒れた決勝戦
グランドスラムがかかっていた新田祐大を押さえ、平原康多が親王牌を初制覇。ばっちりカメラ目線のナイスショットだ。トロフィーだけでなく心なしかバンクも小さく見える気がする。親王牌前の賞金ランキングは7位と熾烈なグランプリ争いの渦中にいた平原、4年8か月ぶりのGI制覇で9年連続のグランプリ出場を決めた。
また、この決勝戦では関東ラインの3番手を務めた諸橋が落車、人気を背負った新田は2着入線で失格となるまさかのアクシデントがあった。3連単は307番人気の194,360円、2021年の親王牌は大波乱で幕を閉じたーー。
▶2021年決勝12R結果
▶これが競輪審議の難しさ…2021年寛仁親王牌決勝、新田祐大失格の真相
◆南関自力選手3名が同レースに…どう並ぶ?
準決に勝ち上がった南関東は渡邉雄太、岩本俊介、和田真久留、郡司浩平の4人。郡司は10Rに組まれ、成田和也とタッグを組むことに。そして残りの南関3名は11Rに集められたのだ。岩本も思わず「こう来たかと言う感じです」とコメント。自力選手である3人が並び順を決める際のワンショットである。
話し合いの末、渡邉-岩本-和田の順番で並び臨んだ準決勝。結果は和田が5着、岩本が7着、渡邉が8着と大敗…。また、10Rの郡司浩平も準決で敗退となり、南関勢は優出ならずだった。
▶2022年準決勝10R結果
▶2022年準決勝11R結果
▶2022年準決勝12R結果
◆「おったまげ〜」
エンターテイナーとして天賦の才を持つ川口聖ニ。2022年は2日目から補充参戦となった川口は3日目に後方から捲りを炸裂させ、3連単88,080円の高配当を演じた。お得意の「おったまげ〜」のポーズでワンショット。
後ろverには、なんともいえない味わい深さがあるーー。
◆リベンジ果たしたグランドスラマーの涙
昨年の失格を胸にリベンジーー。2022年、寛仁親王牌を制した新田祐大がついにグランドスラムを達成した。史上4人目の快挙。GI制覇も3年ぶり。さまざまな葛藤が垣間見える男泣きにはグッときてしまう。
「最後はイチかバチか何も考えず踏み込みました」
決勝後インタビューで新田はそうコメントした。2022年10月のインタビューでは辞めることもよぎったと話していた。井上茂徳・滝澤正光・神山雄一郎に続くグランドスラム達成までの道のりは決して平坦ではなかっただろう。さまざまな思いが込み上げての涙には重みを感じた。
そして最後は北日本の仲間と共にスマイル炸裂のこの一枚。北日本勢の雰囲気を感じられるショットだ。
▶2022年S級決勝12R結果
▶新田祐大「辞めることも考えたこの1年」苦しみの中に見た希望の光