A級1、2班戦の主役は久保田泰弘。前期はS級1班で、昨年はGIレースのオールスターと寛仁親王牌(補充出走)にも出場した。失格点の影響で今期は19年後期以来のA級。 降級初戦の高松で優勝し、直後の地元防府では完全V。さすがの成績を収めた。そこから大垣ミッドナイトは準優勝。続く高知は準決勝1着も最終日が開催中止。そして前節の小松島は連勝で優出したが、決勝は6着に敗れた。

　5開催走って決勝を外さず、1開催は最終日が中止。その中で優勝2回、準優勝1回の成績は十分だと思うが…。

「甘くないですね。A級にも強い自力選手が多い。もっと優勝しないとダメ。課題だらけです。前回の決勝とか。せっかく前が頑張ってくれたのに。番手回りが苦手だけど、そんなことも言ってられないので。頑張ります」

　久保田自身は物足りなさを感じている。初日特選は目標不在で「何でもやる」と意気込んだ。

「舞台がどこだろうと、常に1着を取りたいと思ってる。とにかく優勝賞金が欲しい。3連勝とは言わないけど、優勝したいですね！」

　何回も“優勝”の二文字が飛び出した。どん欲な姿勢で今シリーズを引っ張る。 (netkeirin特派員)