2022/02/08(火) 13:00 0 0
初日は逃げて4着。競走得点で拾われて、21番目ぎりぎりで準決勝進出を果たした岡崎克政が、準決勝3Rで波乱を起こした。前受けから誘導を残したままで大本命の北川大成の上昇を阻むと、そこからは先行テクニックを存分に見せつける走りで別線の黒川渉と北川の捲りを封じた。
岡崎マークの岡田雅也が差し切って、岡崎が2着。3番手にいた黒川は結果的に流れ込んだだけの形の3着で、北川はまさかの7着。本格デビュー後、16場所目(単発レースを除く)にして初めて決勝進出を逃してしまった。
会心のレースに、引き上げてきた岡崎は「いやー、まん延防止が続いて外で酒が飲めないから体調がいいですね!」と上機嫌。
突っ張った経緯には「本当は車を引く作戦だったけど、走ってる途中で気が変わって(笑)」と説明。初手の並びやその場のインスピレーションで行った作戦変更がズバリと的中。脚力と若さでは劣る同型相手に、これまで培った経験値で撃破した。
前節の別府準決勝は、後ろの選手の強烈ブロックもあって、今回もいる松本憲斗を不発に追いやった。これで松本に北川。2節続けて、熊本支部のルーキーに洗礼を浴びせた。
今回の初日にリベンジを果たした松本だが「これまでで一番、戦いたくない選手です」と岡崎を表現した。
そういえば、少し前には岡崎と同じ岡山支部の増成富夫が新人キラーと呼ばれることがあった。
「増成さんみたいにカッコいい先行はできないですけどね。今日もたまたまですよ。北川君が誘導を残してくれたからラッキーだった。敵のミスに付けこめただけ。朝起きたときは体がキツかったんですよ。最終日はもっとキツいかもしれない。でも知り合いのファンの方が僕の車券をよく買ってくれるんです。今日も取ってくれてたらいいなぁ」
決勝戦は前節から対戦が続く松本に、梶原大地の119期コンビとの3分戦。
「真っ向勝負だと厳しいけど、同期の2人の世界に入ってくれたらチャンスはあるかな〜」
応援してくれるファンのために、自慢の先行力で今宵も新人狩りに挑む。(netkeirin特派員)