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【小倉競輪・ミッドナイト】娘がボートレーサーの松尾正人と米丸俊成

2022/02/07(月) 10:30 0 4

小倉競輪のミッドナイト「WINTICKET杯(FII)」が6日に幕を開けた。ボートレーサーの娘を持つ松尾正人米丸俊成熊本コンビに話を聞いた。

息子は競輪選手、娘はボートレーサーの松尾正人

 今節はボートレーサーの娘がいる松尾正人米丸俊成が参戦。偶然にも、どちらも熊本支部だ。
 競輪ファンには、S級で奮闘する勇吾(115期)の父として認知されている松尾だが、娘の松尾怜実(まつお・さとみ)は127期のボートレーサーだ。

「娘は小学生の頃からなりたかったみたい。妻は早い段階から知っていたみたいだけど、僕は知らされていなかった(笑)。中学校の時の進路相談で、進路希望の欄にひらがなで“きょうてい”って書いてあったんです(笑)。その時に初めて知りました。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行く旅行の日程がズレて、たまたま北九州に1泊することになったんです。その時に若松か芦屋に連れていったんですよね。そこから憧れていたみたい。全然、知りませんでしたね。娘のレースは見ますよ。レジャーチャンネル(ボートレースのCSチャンネル)にも加入しました。せっかくレーサーになったんだし、頑張ってほしいですね。そういえば、勇吾も高校1年でいきなり『自転車に乗るから』と言ってきたんですよね」

 松尾家は父の知らないところで、息子は父の背中を追いかけ、娘は小学生時代に見た水上のレースに憧れを抱いていた。

5月に娘・乃絵がボートレーサーとしてデビューした米丸俊成

 米丸俊成は娘の米丸乃絵(よねまる・のえ)が128期のボートレーサー。ただ、米丸家は、松尾家と少し事情が違ったそうだ。

「乃絵は中学の頃に新体操をやっていたんだけど、進路に迷っている様子で。僕のところは娘が3人で、乃絵は三女。3人にはずっと、ガールズケイリンの選手を勧めていたんです。でも誰もくいつかなくて(苦笑)。乃絵にも小学生の頃から言い続けて、進路に迷っている中学の時にも『自転車に乗るか?』って言ってみたら『絶対に乗らない!』って。これは気持ちは変わらないな、ってこちらが諦めて(笑)。それでダメ元で『ボートレースっていうのもあるぞ』って言ったら『なにそれ?』って感じで、それには少しくいついてきたんです。自分が何かをやらせたかったんですよね。ドライブがてら、ボートレースからつの女子戦を見に行ったら『面白そう』ってなって。高校在学中から試験を受けて、4回目で合格しましたね。自分のごり押しで(笑)。勧めるまではボートレースのことは全く知らなかったみたいですけどね。自分の競輪のレースを見返すことなんかないけど、娘のレースはちゃんと見てますよ。娘がなってからボートレースに関心を持つようになりました。楽しみが増えましたね」

 父の願いが三度目の正直でかなった米丸家。ボートレースには熊本支部がなく、2人の娘は熊本出身、福岡支部と表記される。松尾怜実はデビューから1年3ヶ月、米丸乃絵は昨年の5月にデビューしたばかりで、どちらも今後の成長が楽しみである。松尾も米丸も、娘とは舞台こそ違えど、同じ公営競技のレーサーの大先輩として、父として、威厳を示し続ける。(netkeirin特派員)

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