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【瀬戸の王子杯争奪戦】野木義規は5秒のCMで競輪選手になった

2021/03/06(土) 20:00 0 0

広島競輪場で6日、瀬戸の王子杯争奪戦in広島は3日目を迎えた。2Rを5着で走り終えた野木義規に話を聞いた。

最終日は1Rに出走する野木義規

 競輪に縁もゆかりもない北海道は美唄の出身。テレビのCMでほんの少しだけ、5秒くらい流れた競輪開催の告知。そのとき、親戚のおじさんがつぶやいた。「自転車に乗って1200万円稼げる」。

 そこからの行動は早かった。今のようにパソコンで情報収集する時代じゃない。野木青年は図書館に駆け込み競輪について調べたという。好運なことに従兄弟の友達に競輪選手がいた。そして師匠・斉藤義夫(14期)、斉藤正剛(66期)の父を紹介された。

「まずは1週間見てやると言われて、必死で自転車に乗った。そしたら、また1週間見てやると言われて、これは何とかなるのかなって。普段は街道練習だけ。バンク練習は月に1回。真っ直ぐを早く走れればバンクも早く走れるから問題ないって」と当時を振り返った。

 2回目の受験で72期生として競輪学校に合格。S1まで上り詰めたがG1出場はなし、そしてS級の優勝もない。「強くはなれなかったけど、ここまでやれた。来期はA級に落ちるし頑張りどころ。昔話をしたら初心に戻ろうと思い出した。斉藤一門で選手をやっているのはオレだけ。少しでも長く選手を続けたいね。まだまだ頑張るよ」と語った。(アオケイ・伊藤博記者)

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