2021/03/05(金) 18:00 0 1
吉田昌司が連日、絶妙なペース配分で魅せている。予選は片岡迪之にまくられたものの3着に踏みとどまって確定板入り。月森亮輔との2分戦だった2日目は、一度は突っ張られたが主導権を奪い返し、後ろのもつれを誘ってまんまと逃げ切った。
初日も2日目も「タイムは全然出ていない。むしろA級より遅かった(苦笑)」ようだが、それでも勝てるのが競輪の面白いところだ。
「僕はスピードもないし、いかに“後ろを翻弄できるか”が勝負。初日は(ペースが遅くて)後ろが突っかかって大変だったみたいだし、今日は仕掛けのタイミングが半端で味方を翻弄してしまった。ラインに迷惑かけたけど、昨日も今日も後ろがもつれたからこそ自分が着に残れた。これからも“かからない先行”で騙し騙し頑張りますよ(笑)。」
現在の競輪はスピード全盛時代だが、吉田のような味のある先行をするタイプも貴重な存在で、これも競輪の魅力のひとつといえよう。(netkeirin特派員)