松本秀之慎と橋本宇宙の九州若手コンビが同乗したこのレース。年齢は松本が下だが、過去に松本が前で奮闘し橋本の優勝に貢献したことや、「先行力では宇宙さんの方が上なので」(松本)と、今回は橋本-松本の並びになった。そして橋本が主導権を握ると、番手で車間を空けながら援護した松本が、最後はきっちり抜け出して白星スタートを切った。

「宇宙さんはずっとハイペースでかかっていた。慣れていなくて2着に残せなかったのが…」とまずは反省の弁も、「余裕があったし、今は良い練習ができているおかげで状態も上がっています」とデキに関しては納得の表情。そして「自分も(橋本)宇宙さんみたいな走りができるようにならないと。強い人の後ろを回れるのはすごく勉強になるし、今後に生かしていきたい」と決意を固めた。

　器用さを併せ持つが、あくまでもまだ「自力選手」として奮闘中。この番手回りを、自身の「自力選手」としてのスキルアップにつなげたいところだ。(netkeirin特派員)