準決勝5Rを制した水谷亮太が8節ぶりにピンピンで決勝進出。6Rを勝った市川健太、7Rを勝った鶴淳志の3人が連勝で勝ち上がった。来期は初めて2班に昇班する水谷だが、今期はやや点数を落としていた。

「違う自転車を試してみたり、強い新人と当たったりして…。3節前の奈良から自転車を元に戻して、だいぶセッティングも出てきたかな。連日、番手に入る競走で結果オーライみたいなところもあるけど、感じはいいです」

　決勝は並びがどうなるのか注目だった。東日本勢が4人いて、鶴が九州1人、内村が中国1人で水谷が中部1人。まず内村が「準決勝で頑張ってくれた水谷君へ」となり、水谷が鶴の番手を回れる可能性もあった。

「いや、自分は自力でやります！ 師匠(疋田敏)からも自力で頑張れと言ってもらっていますし。鶴君に付けるより、戦って倒したい！ 頑張ります」

　ボディビル経験者らしく、マスキュラーポーズで気合を込めた。結局、鶴後位は野口修平と渡邊一洋の南関両者が続くことに。V候補筆頭の後ろには目もくれず、倒しに行く姿勢を示したことはきっと今後に繋がるはず。強敵撃破で6月の富山以来となるV奪取を狙う。(netkeirin特派員)