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【第34回寛仁親王牌G1】嘉永泰斗がG1初優出・初制覇!「チャンスをものにできて良かったです」

2025/10/26(日) 19:00 0 1

2025年10月26日 前橋競輪
第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1(最終日)

10月23日より4日間の日程で前橋競輪場で開催された「第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」G1が決勝の日を迎えた。3年ぶりにハイスピードバンクで開催のシリーズは初日から波乱の様相で、S級S班も苦戦を強いられるレースが続いた。勝ち上がりで力を示したのは犬伏湧也で、1着こそないものの単騎でも、ライン戦でもパワーあふれる自力で確定板に上がり続けた。その走りに触発されるかのように力を発揮したのは松本貴治で、準決勝では好位から早めの巻き返しで他を退ける走りをみせた。一方、前走の京王閣記念でアクシデントに見舞われた吉田拓矢は、その影響を感じさせない冷静な立ち回りで好走。清水裕友嘉永泰斗も好気配を感じさせる走りで躍動した。また、サマーナイトフェスティバルの落車の影響が続く古性優作だが、準決勝では寺崎浩平の番手から窮地を巧みに凌いで存在感を見せ、大会3連覇に王手をかけた。
細切れ戦となった決勝は、打鐘で先行態勢に入った吉田ラインの3番手を確保していた嘉永が、最終2コーナーから踏み出して関東ラインをとらえ、そのまま先頭でゴールを駆け抜けて優勝。G1決勝初進出で初の栄冠に輝くと同時に、年末のKEIRINグランプリ2025の出場権を獲得した。

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【寛仁親王牌G1(最終日)12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/小倉竜二(S1・徳島77期)
5/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
6/恩田淳平(S1・群馬100期)
7/松本貴治(S1・愛媛111期)
8/河端朋之(S1・岡山95期)
9/犬伏湧也(SS・徳島119期)

青板BS。2・吉田が上昇していく
赤板。2・吉田が先頭で、5・嘉永は3番手で続く
最終HS。関東ラインの先行
最終2コーナー。5・嘉永が捲りを仕掛ける
ゴール

誘導以下、9犬伏-7松本-4小倉、1古性、3清水-8河端、2吉田-6恩田、5嘉永で周回を重ねる。まず吉田が上昇して、青板BSで犬伏をかわしていく。関東ラインには嘉永が続き、さらに古性も続く。先頭の吉田は後ろの仕掛けを警戒しつつ、赤板2コーナー付近からペースを上げて先行態勢に入っていく。関東に単騎2名が続き、5番手に清水、7番手に犬伏で打鐘を通過。吉田が先行する中、最終2コーナーから嘉永が捲りに出ると、最終4コーナーで逃げ粘る吉田をとらえて、そのまま優勝ゴール。犬伏マークの松本は内に切れ込み、直線鋭き伸びて2着。古性が3着に入線した。


【寛仁親王牌(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単5-7 3,720円(16番人気)
3連単5-7-2 15,100円(33番人気)
決まり手:捲り-差し


優勝/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
今回成績/一3・二1・準3・決1
次走出場予定/四日市G3(10月31日〜11月3日)

嬉しいのと信じられないのと、そんな感じですね。昨年やその前も調子を落とし、なかなか上がらず苦しい時期もありましたが、優勝できたので嬉しいです。初めてのG1決勝だったので、仕掛けどころを間違わずに力を出し切れたらと思って走りました。初手は、前に行くラインについて行き、あとは流れを見てと思っていました。後ろを見る余裕は無く、前の吉田(拓矢)さん達の動きに集中していました。この舞台で、絶好の位置を回れることはそうそうないと思うので、チャンスをものにできて良かったです。(恩田淳平に)車間を空けて見られていたので行きづらかったのですが、踏んだら行けるなと感じました。状態は、初日からわりと良かったです。(S級S班は)責任ある位置なので、そのあたりを考えて練習していきたいと思います。(デビューから初タイトル獲得まで)長かったと思います。(グランプリに向けて)まだ考えられないのですが、帰ってからじっくり考えたいと思います。

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\寛仁親王牌(最終日)ピックアップ/

【最終日・3R=S級一般】
「悔しさをにじませた1着」
1着/後藤大輝(S1・福岡121期)
全くダメで、お客さんを裏切っている状態だったし、力を出せないまま4日間が終わってしまうのではという不安が大きかったです。3日間の反省を生かし、前中団か後ろ中団のどちらからのスタートでした。流れのままいって、かなりハイペースだったのでキツかったですが、しっかり踏んだだけでした。改めて、G1はすごい舞台だと感じたし、このままでは上にいけないと分かったし、悔しい思いをしたので、必死に練習をして次に繋げたいと思います。(正規で)競輪祭に出られない悔しさをここにぶつけようときたのですが、全く出せなかったので、今年残りのレースにぶつけていきたいと思います。

【最終日・5R=S級選抜】
「次のG1でリベンジしたい」
1着/小林泰正(S1・群馬113期)
(最終1センターは)後ろの岡崎(智哉)さんと稲川(翔)さん2人は自力があるので、ゴール前勝負だと来られると思い仕掛けました。かなり脚にきていて、交わすのに時間がかかりました。今開催を通して悔しいレースが多かったので、あと一つの次のG1に向けてしっかり練習したいと思います。

(P-Navi編集部)

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