去年11月の競輪祭以来のGI出場となった稲川翔が、前を任せた同郷の後輩・谷和也に乗り、3日目にしてようやく白星ゲット。

「谷君は強い気持ちがあるし、どんどん強くなっていってもらわないといけない選手。ワンツーは叶わなかったけど、ラインで上位独占できたしこういう舞台で良いレースをしてくれたのはうれしいです」

　2か月のあっせんしない処置から7月に復帰後は、FI戦を中心に奮闘しており、勝率6割、3連対率は8割オーバーと格の違いを示している。ただ「周りの方は評価してくださっているけど、(7車立てのFI戦は)別物なところもあるし、数字ほどの手ごたえがあるわけじゃない」と冷静に受け止めている。

　現状の数字でも満足していないのは、高いレベルを求めているからこそ。同郷の先輩でもある南修二が今年大ブレイクを果たしたこともあり「身近でずっとやってきて、もっといい成績を残せるはずと思っていた南さんが今年結果を出した。もちろん刺激にもなるし目標にもなる。また上で争えるように、今は現状を把握しながら、できることをやっていくしかないと思っています」と熱い思いを語った。(netkeirin特派員)