2025/10/04(土) 15:48 0 10
武雄競輪「日本名輪会C・九州スポーツプレゼンツ第14回 闘将佐々木昭彦杯(FI)」は4日、最終日を開催。場内特設ステージで日本名輪会によるトークショーが行われた。
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日本名輪会とは競輪選手OBによる任意団体で、男子選手は原則、特別競輪を3回以上(満たさなくても可の場合もあり)制したものに入会資格がある。この日、登壇したのは会長を務める井上茂徳氏(以下、会長)、佐々木昭彦氏、滝澤正光氏、坂本勉氏の4人。
アナウンスが入ると会長を先頭にひとり、ひとりが登壇したが、4人とも何やらそわそわ。それは進行役が不在だったからで、会長が「誰かおらんの?」とキョロキョロ。結局、気配はなく会長が進行役を兼ねることとなり、緩やかなトークショーが幕を開けた。
話の中心に挙がったのはゲストとして招かれた滝澤氏のこと。3月まで日本競輪選手養成所の所長を務め、現在はアドバイザーとして活動する滝澤氏は、同期の佐々木氏の冠杯とあって武雄まで駆け付けた。
滝澤氏は現役時代に当地へ出稽古に来ていたことや、会長と佐々木氏とレースで競り合ったことがあると明かし「2人とも山のように動かず重かった」とバリバリのマーカーとして名を馳せた両者を評した。
話題はさらに、4人が相まみえたのちに坂本氏が制した立川競輪「KEIRINグランプリ1990」の話に。このレースは2度によるスタートけん制があり、3度目に滝澤氏が飛び出してスタートを取った。
「もう我慢ができなくって出ちゃいました」と振り返った滝澤氏に、会長はすかさず「エッヘッヘ、そういうところ。我々は我慢して勝負にこだわって出なかったけど、あそこでスタートを出たのがよかった。この先の競輪学校の校長につながったんじゃない?」と冗談を交えながら推測。
もちろん、そんなはずはないが、公正さやルール遵守が求められる要職に身を置いていた滝澤氏らしいエピソードに、場内に集まったベテランファンたちは大いに頷いていた。(netkeirin特派員)