2025/09/22(月) 10:10 0 0
初日3Rは松下綾馬が突っ張り先行から逃げ切った。大名マークだった峰重祐之介が「差せると思ったのに踏み直された…。悔しい!」と、心の底から悔しがっていた。松下も「絶対に抜かれると思った。ラインで決まったし、逃げ切れたので嬉しい」と喜んだ。
2節前の武雄で完全V。チャレンジ時代の23年6月大宮以来、通算2度目の優勝だった。
「決勝は後輩の三木(健正)君が頑張ってくれたおかげ。その前の地元(玉野)の補充から新車にしたんです。以前よりも軽いフレームに。そうしたら立ち上げるまでが早くて、脚も楽。スピードが上がってからもいい感じで車が流れてくれる。前回の弥彦も着以上に感触が良かった。完全優勝したのが大きいけど、この自転車にしてから10点近く上がったと思います」
6月の京王閣から3節連続で予選敗退を繰り返すなど競走得点を大幅に下げていたが、新たな相棒の出現で急上昇した。今節も好感触は続いている。効果抜群の新車は、ひょんなきっかけで作られた。
「それまで使っていたメーカーの自転車が5万円ほど値上がりして、トップレーサーたちも使っているから人気で、半年待ちとかの状況だったんです。それなら気分転換も兼ねてメーカーを変えてみようかなと。あと、重いフレームの時は上がるまでで脚を使って、2コーナーで余力がなくなっちゃったりしていた。新車にしてからはサーッと行ける感じ。変えてみるもんですね」
ちょっとしたことがきっかけだったが結果は大当たり。別府は4月も決勝に乗っていて今回も期待が高まる。
「以前、カマシや捲りで90点近くまでいったことがあったけど、結局83点くらいまで落ち込んだ。やっぱりしっかりと先行して脚を作らないとダメ。準決勝でそういう競走をして決勝に行くというのがあまりない。しっかりと先行をして、安定して決勝に行ける脚をつけたい。そうすればS級も見えてくると思う」
準決勝は阿部大樹、下岡優季との3分戦。もっとも格下の7番車が、積極的な攻めで波乱を呼べるか注目したい。(netkeirin特派員)