2025/09/06(土) 19:47 0 0
2Rは中井勇介が3番手キープから捲り上げ、最後は鋭く追い込んだ。7月の小松島決勝で落車(再乗して6着)し、今回が復帰2節目。前節のいわき平は予選で敗れたが、今回はきっちりと準決勝進出を果たした。
「まだ落車の影響があるのか、いい頃の動きではないし、道中も踏み過ぎちゃっている。ただ、今は1着がいい薬なので」
復調途上で勝ち上がりでの白星はこれ以上ない良薬。それにしても、内を突いて3番手を確保するなど、頭脳プレーも見せた。
「今までみたいに自力で行けるか、行けないかだけではね。あのまま引いて6、7番手だったら何も出来ずに終わっていただろうし。ちょっと前からいろいろと考えながらやっています。先行一本でやっているなら別だけど、セオリー通りじゃない動きもやっとかないと」
アメリカンフットボール界から転身してS級優勝経験もある中井が意識改革中。その裏には知人のあるひと言があった。
「競輪をあまり知らない方が『なんであんなに早く行って消耗しちゃうの?』って。ちょっと考えさせられました。もちろんラインは大事だけど、誰のために走ってるんだろうって。それで、4月の高知アドバンスで決勝に乗れたんです。10何年もやっててやっと気付けましたね。先行する場面は先行しなきゃだけど、自分が勝てるように走れれば後ろにもチャンスありますから。流れの中では中団を取ったりもしていかないと。やっぱり、また赤パンツを履きたいですから」
S級復帰を目指して戦法の幅も広げ、以前の淡泊な姿はもうない。準決勝での奮闘にも期待したい。(netkeirin特派員)