2025/08/30(土) 11:00 0 5
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今週はマーク屋として競輪仁義にあふれた走りを見せた望月永悟の好プレーをお届けします。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
8月28日、西武園競輪ナイターGIIIの初日に望月永悟(48歳・静岡=77期)がらしさを存分に発揮した。同世代は佐藤慎太郎(48歳・福島=78期)がいて、小野俊之(49歳・大分=77期)や小倉竜二(49歳・徳島=77期)、山内卓也(48歳・愛知=77期)と競輪を彩ってきた名前がズラリ。挙げきれないほどなので、これだけでとどめざるを得ないが、その中でも“望月永悟”はカッコよさを際立たせてきた。
9Rの一次予選では齋木翔多(26歳・静岡=115期)に任せる形。マーク屋として、競輪のスジを通してきた男。その競輪仁義があふれていた。ポイントは最終バックだ。カマしに行った齋木が不発の流れ…。エイゴはどうする…。
前の選手が不発になった時、マークしている選手の判断が問われるところがある。「もう無理だ」と切り替えざるを得ないことが多いわけだが、この男は齋木のチャンスをと献身的な動きを見せた。
駆けているのは佐々木豪(29歳・愛媛=109期)で、踏んでいる距離が長くなっているとはいえ格上の選手。状況的に望月は逃げている佐々木ラインの4番手にスイッチしておかしくないもの。
しかし、最終バックの地点で齋木を迎え入れ、二次予選への勝ち上がりにつなげるための判断をした。凄かったのはその後もだ。勝負所でバックを踏んで前の選手を迎えたが、直線は内のコースを2着まで伸びてきた。
ラインを大事にし、結果にもつなげる。一つの理想ではあるが、70kmに近いスピードの中で、常に適切、的確な判断ができるかは難しい競技だ。48歳にして、そのお手本のような走りを見せてくれた。競輪に心血を注ぎこんできた男だからこその走りがあった。
すごいで賞=★★★☆☆(星3つ)