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“超絶技巧”で連覇達成の古性優作、波乱連発だった“大雨の親王牌”/写真で振り返る『寛仁親王牌』後編

アプリ限定 2025/10/16(木) 12:00 0 2

2025年の寛仁親王牌は3年ぶりに前橋で開催される。毎年さまざまなドラマが繰り広げられる親王牌。当記事では前後編に分け、直近4年間の親王牌を写真で振り返っていこうと思う。後編である今回は2023年、2024年にフォーカスを当てて紹介していきたい。(文中敬称略)
▶前編はこちら
▶寛仁親王牌特集

【2023年 弥彦競輪】

◆密集度MAX!

トップ選手らの集合写真には凄みを感じる(写真提供:チャリ・ロト)

 まずは開会式のワンショットから。トップ選手らが横に一斉に並ぶ光景というのは案外レアじゃないだろうか。逞しい太ももがズラリと並ぶと密度がすごい感じがする。右端にいる眞杉匠諸橋愛は一体何を話しているのか、気になるところだ…。

◆花の似合う男たち

花の似合う!?男たち(撮影:北山宏一)

 お次は決勝12Rの出場選手特別紹介の特別ショット。勝負へのメラメラとした闘争心を燃やす男たちの首元に、可愛らしい花が…。引き締まった表情とのギャップがいいコントラスト。

こちらもベストショット(撮影:北山宏一)

 こちらの2人もなんだか“味のある”いいショットだ。

◆敗者戦で魅せた2人

平原康多(右)と吉田有希

 2021年の寛仁親王牌覇者・平原康多。残念ながら2023年は準決勝で敗退、最終日は敗者戦回りとなった。その平原を背に風を切ったのは吉田有希だ。太田海也を相手に突っ張り先行で気迫のレース、平原も太田の番手・清水裕友を出させず好ブロック。結果、平原が7着で吉田は9着と大敗に終わったが見応え十分のレースを見せつけ、悔いのない清涼感たっぷりの表情を見せてくれた。

▶︎「お互いに役割を果たせた」敗者戦を終えた平原康多と吉田有希

◆写真越しに伝わる激しい攻防…

古性(3番車)が先頭に…!(撮影:北山宏一)

 2023年決勝戦も手に汗を握る大熱戦だった。こちらは最後の直線での1枚。先頭に北日本ラインを捲り切った古性優作(3番車)を、佐藤慎太郎(1番車)が必死に追い、それに続く渡部幸訓(5番車)、さらに南修二(7番車)と諸橋愛(4番車)が激しく身体をぶつけ合い3着を競う…。

 逃げた小松崎大地(8番車)は後退、和田健太郎(9番車)の落車アクシデントを避けた単騎の河端朋之(6番車)や、捲り不発だった犬伏湧也(2番車)も懸命にゴールに向かう…まさに激闘、熱戦といった言葉がぴったりの決勝戦。この1枚だけでも熾烈さが伝わってくる。

 ちなみに覚悟を決めて先行した小松崎はとある伝説を持っている。北日本地区で語り継がれているという“5周先行伝説”、ぜひ合わせて読んでみて欲しい。

▶︎【佐藤慎太郎は見た!】舞台はGI寛仁親王牌 ある漢の5周先行伝説を語り継ぐ

◆4日間無敗、古性優作が大暴れ!

完全Vで恐るべし強さを見せつけた(写真提供:チャリ・ロト)

 決勝を制した古性優作は初日の理事長杯、2日目のローズカップ(優秀戦)、3日目の準決勝、そして最終日の決勝全てで1着を決める“完全V”を果たし、大暴れした大会だった。理事長杯、ローズカップではどことなく引き締まっていた表情も、最終日(写真真ん中)にはやわらぎ、笑顔が見られた。

▶︎2023年理事長杯結果
▶︎2023年ローズカップ結果
▶︎2023年準決勝結果
▶︎2023年決勝結果

【2024年 弥彦競輪】

寺崎浩平の“頬”

微笑ましい一枚

 2024年初日を終え、ローズカップのインタビュー前の古性優作寺崎浩平。古性は手を挙げてスマイル炸裂、屈託のないいい笑顔である。それを見る寺崎浩平、カメラに背を向けながらも頬が上がっているのがわかる。なんだか微笑ましい一枚だ。

▶︎2024年ローズカップ結果

◆大雨の3日目

2024年の準決勝は大雨…(撮影:北山宏一)

 2024年10月19日、弥彦競輪で寛仁親王牌3日目が開催された。この日の弥彦は大雨だった。悪天候の中で繰り広げられる激闘、どんな天候でも集中を切らさずレースに臨む選手たちの凄みを感じる。しかし改めて見るとものすごい雨量である…。

 なお、雨の日はやはり荒れるのだろうか。この日行われた12本のレースのうち、なんと8本が万車券。中でも6RのS級特選では人気の中心だった小松崎大地守澤太志ら5車落車のアクシデントにより、3連単は105,310円と大波乱だった。

古性優作が凄技で連覇!それでも3連単は12万超

神技で古性優作が連覇!(撮影:北山宏一)

 2024年決勝。人気の古性優作が連覇を達成した。脇本雄太-古性優作のワンツーが圧倒的人気だった中で、郡司浩平の番手を回った小原太樹が2着、そして単騎・河端朋之が3着に食い込んできたことで、3連単は12万超の超高額車券だった。

 そして連覇の古性優作がこの決勝戦で見せた“超絶技巧”はSNSでも話題になった。前を走る郡司浩平の後輪の外にあった古性の前輪、しかし古性は郡司の内に勝機を見出し、咄嗟の判断と動きで前輪の位置を入れ替えたのだ。古性の技術がなければ落車のアクシデントを引き起こしかねないようにも思える“神業”だ。

「これができるのは輪界で10人もいない」「競輪の凄さを伝え続けている」とnetkeirinのコラム執筆陣も大絶賛。細かい技術のつまった古性の走りは、ときに常識を覆しながらファンを魅了し続ける。

魅せ続ける男・古性優作(撮影:北山宏一)

▶︎「これができるのは輪界で10人もいない」山田裕仁が古性優作を大絶賛
▶︎【動画】SNSでも話題沸騰した超人的な立ちバック/競輪好プレー大賞


【前編を読む】

 この4年、さまざまなドラマがあった。毎年、寛仁親王牌はGP出場権をかけた賞金争いがちょうど佳境を迎える時期に行われる。賞金では望みが薄くても、GIタイトルさえ掴むことができればグランプリに乗れる。賞金ランキング圏外から意外な選手が夢切符を掴む可能性があるのも、面白さの一つである。果たして今年はどんな結末、どんなドラマが待っているのだろうかーー。

▶グランプリ出場ボーダー早わかり!最新賞金ランキング一覧

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