9日から開幕中の奈良競輪ナイター「チャリロト杯(FI)」。12RではS級決勝が行われる。

　関東勢から自力型4人が勝ち上がり並びに注目が集まったが吉田有希に末木浩二、森田優弥に黒沢征治、さらにその後ろに北日本の内藤宣彦が付く形で別線勝負を選択した。

　森田は初日、前の吉田有希が三谷将太に叩かれるも自力チェンジで捲り切り、2日目はまさかの岩津裕介の先行にも動じることなく友定祐己を冷静に捌いて捲り快勝。タテヨコ共にパーフェクトな動きで完全優勝へ向け視界良好だ。

　吉田は初日、三谷将太のカマシに対応できず7着に敗れたが、2日目はケレン味のない先行勝負で番手の末木を振り切る好内容で決勝進出を決めた。決勝も自慢の先行力を活かして同地区だろうが関係なく森田を負かしに行く。

　また地元の三谷将太も当然黙っていない。初日はまさかの先行勝負で逃げ粘り2着、2日目は同県後輩の田中大我の気迫あふれる先行に応えて番手捲りを放ち1勝を掴んだ。基本は位置取り勝負になりそうな今回だが、いざとなれば初日の再来となるタテ攻撃もあるかもしれない。

　見どころ満載の決勝戦、ぜひ注目してほしい一戦だ。

★奈良競輪最終日12R・S級決勝は20:30発走
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　また10RのL級ガールズ決勝には尾崎睦と永塚祐子が登場する。

　尾崎は直近2場所は完全優勝、今回も2日ともしっかり人気に応えて勝ち上がり連勝を8に伸ばしている。連日バックを取る長い仕掛けをしているが後続に捕まることなく振り切っているあたりここでは力が違うと考えていいだろう。次走にはパールカップを控えている、ここで9連勝を決めて良い感覚のままGIへ臨みたいところ。

　打倒尾崎の筆頭格は永塚だ。本来は純然たる自力型というよりは好位置から短い距離で仕留めるイメージだが、今開催は連日バックを取る早めの仕掛けで2連勝と調子の良さが窺える。

　神奈川所属の2人によるマッチアップ、S級戦に引けを取らない熱い戦いになりそうだ。

★尾崎睦、永塚祐子は奈良競輪10R・L級ガールズ決勝に登場/19:33発走
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