2025/03/01(土) 10:00 0 2
名古屋競輪場で1日から開催する「金鯱賞争奪戦(GIII)」。元S級選手の「がのさん」が今シリーズの展望を紹介します。
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全日本選抜競輪(GI)では、ラインの力でワッキー(脇本雄太)が優勝しました。バンクのコンディションは最悪で、ワッキー自身も体調が万全ではありませんでしたが、見事に勝ち切りました。この優勝により、GP出場権を手に入れたワッキーは、今後のレースを気楽に走れることでしょう。GIレースからわずか中3日で迎えるのが、名古屋記念(金鯱賞争奪戦)です。しかし、実はワッキーは優勝する前にすでに欠場届を提出していました。これはSS班の特権とはいえ、ファンや主催者にとっては残念な知らせですね。
名古屋競輪場は、駅から比較的近い公園内にあります。普段は市民に開放されているスポーツセンターも併設されており、アットホームな雰囲気の競輪場です。珍しくなった宿舎へのバス輸送がある競輪場です。そのため、遅い時間のレースに出走する選手は、自転車の整備やセッティングの調整にあまり時間を割けません。談話で、自転車をいじったことが話題になっても、少し割り引いて考えた方が良いかもしれません。
宿舎まではバスで約5分。選手食堂では、鰻は出ませんが名古屋名物の味噌カツや手羽先が別注文で楽しめます。料理はすべて赤味噌を使ったもので、特に味噌汁のシジミ汁は絶品です。ただし、関東出身の選手にとっては、4日間続くと少し飽きてしまうかもしれませんね。
初日と2日目のバンクコンディションは、気温が急上昇し、まるでゴールデンウィークのような暖かさになりそうです。気温が高いとバンクが軽くなり、自力タイプの選手たちが好タイムを出す可能性も高まります。特に、上手くカマシが決まれば、前を走るラインがそのまま決着する展開も期待できそうです。当日は逃げが残るかどうかに注目しましょう。逃げが残れば、ライン決着が多くなりますよ。
名古屋バンクの特徴として、直線のイエローライン付近から捲り追い込みが決まりやすいです。しかし、3日目と4日目には再び気温が下がる予報です。気温が下がると、選手たちは身体が重く感じ、タイムも出ないのでレースに流れがなくなり、捲りが決まりやすくなります。その結果、組み合わせがバラけやすくなり、「穴党」にとっては絶好のチャンスとなるでしょう。
SS班からは新山響平、岩本俊介、郡司浩平が豊橋からの直行組です。新山はまだ本調子ではありませんが、何とかまとめています。全日本の準決では番手にハマったのにまさかの惜敗です。小倉でも最終日番手にハマっての4着がありました。おそらく人の後ろで脚を溜めることが苦手なのかもです。豊橋の最終日は新山らしい突っ張りで2着に残りました。戦法の幅はないですが、逃げる姿は応援したい選手です。
岩本は何とか格好が付いています。SS班の家賃は高いですが大崩れはしていません。ラインのおかげもありますが、その位置を回れるのがSS班です。神奈川の間に入ったように南関の選手は皆、岩本の世話になっています。まだ自力は本調子ではないですが見事なSS班の成績です。今回も南関の選手に助けられますよ。
郡司は絶好調です。何でも出きるので大崩れは少ない選手です。しかし今年になってから追加を受けるはで少し入りすぎの感じです。このクラスになるとレースで練習してしまいます。勝ち上がりは早めに逃げることも考えているでしょうね。間違いなく今節のシリーズリーダーです。
南関からもう一人は深谷知広です。全日本選抜でも元豊橋バンク所属でファンの応援は一番でした。重たいバンクを自力で勝ち上がったので今回も南関の仲間に助けられそうな気配です。南関トリオが強力ですね。
記念の初日と2日目は、番組屋がファンにとって展開を予測しやすい番組を組むことが多いです。特に地元勢や特選レースに漏れた選手は勝ち上がりやすい傾向にあります。前半戦から真剣に車券を考えると、かえって勘が狂ってしまうことも多いので、後半戦から狙う方が的中率は高まりますよ。初日は地元勢、2日目はシード選手を中心に予想すると良いでしょう。
前もって予想する場合、オッズが分からないため、配当が1000円を切りそうなときは慎重に購入するのが賢明です。一方で、自分が考えた組み合わせで3000円以上配当があれば迷わずGOです!
今回の注目選手は、全日本選抜から参加するメンバーです。もしバンク状況が最悪でも、名古屋バンクは軽く感じられるはずですからね。名古屋記念を存分に楽しみましょう!