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【未来の競輪スター候補】「自律の心が芽生えました」18歳・河内桜雪が養成所で感じた変化

2021/09/16(木) 19:00 0 3

 

netkeirinでは、来年のデビューを目指し、競輪選手養成所でトレーニングに励む121期・122期の注目候補生を特集。今回は河内桜雪(18歳・群馬=122期)候補生の紹介です。(取材・netkeirin編集部)

目標をもって苦手の2000を克服 “自律自走”していく(提供:公財JKA)

 122期期待の候補生河内桜雪さんは、群馬の名門・前橋工業を卒業し鳴り物入りで入所。6月に行われた第一回記録会では、2000mTTだけ不本意な結果に終わり悔しい思いをしていたという。入所から4ヶ月、2回目の記録会を終えたところで、彼女の現在を取材した。

ーー記録会お疲れ様でした。どうでしたか?

 200も400も500も納得のいく結果は出なかったのですけれど、その中でも延期になっていた2000で前回から大幅にタイムを上げることができ、念願だった白帽(2’49”00以内のタイムで、評価はAに値し、スピード、持久力共に優れている者を意味する)を獲得することができたのでホッとしました。

ーーここまで長い距離を意識してきたのですか?

 そうですね、前回も2000だけ白帽を落としていて…。中距離が苦手だったので、ここは意識してきましたね。なので今回のレース前は、すごい緊張していました(笑)。

ーー河内候補生が考える現在の課題を教えてください

 メンタルです。養成所には強い選手がいっぱいいます。どうしても自分自身ネガティブになってしまったり、自信がなくなってしまったりすることがあります。なので、自分に自信が持てるくらいもっともっと練習して、積極性を持って頑張っていきたいです!

ーー入所して4ヶ月、ここまで変化を感じていますか?

 高校を卒業して家族やまわりの人たちと離ればなれになったことで、これまでなかった“自律”の心が芽生えたかもしれません。もちろん最初はさびしかったんですけど(笑)、今はひとりで目標を立てて行動することができたりしています。

ーー仲良しの候補生は?

 同級生の藤原春陽(19歳・徳島=122期)候補生と畠山ひすい(19歳・北海道=122期)候補生です。

ーーどんな会話を?

 藤原さんとは高校の時から仲が良くて養成所の部屋も一緒なんです。まわりから「(二人は)よく似てるね」って言われるんですよ。身長もまったく一緒で、マスクをしていたらどっちがどっちだかわからないって(笑)。ふたりでずっと一緒にいるから、特に会話とかしなくても一緒にいてそばで笑ってる感じです(笑)。あはは(笑)。

 ーー畠山候補生とはどんなお話を?

 畠山さんは入所してから友達になりました。とにかく頭がいいので勉強をいっぱい教えてもらってます(笑)。自転車も速いので畠山さんのすべてを見習っています。尊敬してます(笑)。

 ーー河内候補生がめざすものはなんでしょうか?

“競輪選手になって活躍したい”という気持ちが一番です。

ーーどんな競輪選手に?

 えー…先行… “先行”って一回言っちゃったら先行しないとおかしくなっちゃいますか(笑)? 大丈夫ですか(笑)? では、どんな展開になっても自分の走りを出し切る選手になりたいです、にします(笑)。

ーーありがとうございます(笑)。では残り6ヶ月どんなことを中心に取り組んでいきますか?

 これからは競走訓練が始まってきます。レースの展開をはじめとした、競走に必要ないろいろな情報を取り込んでいく必要があります。デビューしてから活躍できる選手になっていけたらいいな、って。ポジティブに(笑)、前向きな(笑)メンタルで取り組んでいきたいです!

「メンタルも鍛えます」充実した養成所生活を送っている河内桜雪(かわうち さゆき/提供:公財JKA)


   気の合う仲間たちと切磋琢磨しながら、目標だった2000mでも白帽を獲得。ここまでは順風満帆で、これからのテーマは競走訓練だという河内桜雪候補生。習得した“自律”の心で夢のガールズケイリン選手へ突き進む。

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