前回小倉の優勝がデビュー初優勝。道中はずっと7番手だったが、勇気を持って仕掛けたことで事態は好転。内から先行した吉岡詩織に追い上げる形となり、ゴール前ズバッと抜け出した。

「師匠の太田真一さんから『レースを見ていて何がしたいのか分からない』、『動くって決めて、しっかり動かなきゃダメだろう』と言われていたので、それを意識しながら走っていました。決まり手は差しだけど、自分から仕掛けた結果なのでよかったと思います。開催が終わって兄弟子や同期からたくさんのお祝いメッセージを頂いたし、選手になってよかったな、また頑張ろうって気持ちになりました」

　126期のナンバー2で周りの期待が大きかっただけに、ここまでの成績は満足のいくものではなかったが、この優勝で一気に流れが変わりそうな予感。中島自身も浮かれたところは一切なく、「ホッとした部分は確かにあるけど、これで(気持ちを)緩めちゃダメ。本当の勝負はここからだと思うし、今はまだスタート台に立っただけ。強くて安定した選手になれるように、これからもっと努力します！」と誓った。(アオケイ・長谷川記者)