2025/01/17(金) 19:30 0 16
大宮競輪の「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は18日、3日目を迎える。12レースのS級準決勝を走る平原康多に話を聞いた。
準決のメンバーが発表されると、記者の間でも意見が分かれた。森田優弥が一番前は確定だが、平原康多と宿口陽一の前後だ。この2人の並びには、数々のドラマと歴史があるし、何度も書いてきた。これが、勝ち負けだけではない、競輪の人間臭さだ。
平原康多は「陽一には昨年の競輪祭で頑張ってもらった恩義がある。負け戦だったけど、自分が1着。そうした経緯があるし、借りは返さないと(笑)。陽一が番手を回りたくないなら、俺が回るけど、そうでなかったので。あとは、今の頑張っている姿も見ていますから」。
これを受けて宿口陽一は「メンバーを見た時は、自分が3番手だと思った。平原さんの前で頑張りたい気持ちは常にあるけど、番手、番手と言う風には思っていないので。雑なレースをやっている自分もいるし、平原さんの気持ちには感謝です。3番手の時でも、ピリッとして走っているけど、その重みと責任感は違いますね」。
この2人の関係性は良いし、関東の黄金時代を到来させる為にも、GI覇者の宿口陽一の役割も大きい。(町田洋一)