2025/01/13(月) 16:45 0 9
大宮競輪「東日本発祥76周年・倉茂記念杯(GIII)」は、16日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
今節のS班参加のメンバーは脇本雄太、平原康多、北井佑季の3人。
ワッキーは今年の初戦になるが、地元平原と北井は立川記念を1本消化してからのレース。“無双状態”とは言えないにしても、脇本雄太が、今年も競輪界を引っ張って行く。グランプリは、早めのカマシで古性優作の優勝に貢献。悔しい気持ちも当然あるが、やり切った表情も見せていた。
今年は、GIの決勝で寺崎浩平との連係が増えるだろうし、初戦から寺崎がいるのは好都合。近畿の今年のキーマンは寺崎と窓場千加頼だし、寺崎もワッキーを押し切る走りをやれれば自信に繋がる。
決勝は寺崎、ワッキー、追加で入った村上博幸の布陣になる。
平原は年末のグランプリでギックリ腰をやった模様。満身創痍の立川記念だったが、それでも意地で決勝3着に入っている。ありとあらゆる治療をやり、どこまで戻せるかだ。やはり、地元ファンは“平原祭り”を期待している。大宮記念は、ここ2年、清水裕友と深谷知広が優勝。その前は平原が3連覇していて通算で言うと9回のV。
平原を盛り上げる関東のS1の機動型は、森田優弥、佐々木悠葵。この2人に続く、2班の黒沢征治、太田龍希、山口多聞のデキもカギを握る。追い込み陣はGI覇者の宿口陽一と、職人マーカーの武藤龍生。
北井は昨年後半からの悪い流れを引きずったままだ。グランプリでは、アッサリ叩かれて、見せ場なく終わっている。眞杉匠にしても、新山響平にしても、北井の主導権を読み、レースを組み立てた面もある。あれでは、ワッキーに行って下さいの展開だ。立川記念でも、失格と、勢いを取り戻したい。ファンが望んでいるのは、北井らしい先行勝負だ。番手は年下だが、自在性のある暴れん坊の佐々木眞也。500バンクで、直線の長さは日本一で、北井が引き切ると佐々木の優勝もありそう。
北日本は守澤太志が中心だが、動ける選手が酒井雄多と飯野祐太では厳しい。二次予選や準決で北井に守澤の並びもありそう。
中部は人材不足で、中四国は町田太我に小倉竜二。九州は復活の年にしたい嘉永泰斗と伊藤颯馬が主力級のメンバーだ。