デビュー当初から自力に強い拘りを見せて大物食いも何度かあった熊谷芽緯だが、前走の名古屋での優勝は正直驚いた。

　前受けから誰も押さえに来ずペース駆けはペース駆けだったが、サラ脚で3番手を回っていた奥井迪を併せ切り、1番人気に推されていた柳原真緒も何もできずと堂々の逃げ切り勝ちで3連単は60万円を超える超穴車券を提供。

　本人も「まさかあのメンバーで自分が優勝できるとは思いませんでした。誰も来なかったし、逃がされた形になったけど、あの優勝は自信になりました」と確かな手応えを感じた様子。

　今回はその名古屋から中1日での追加斡旋。疲れが心配だが「今は岐阜に冬期移動しているので1度帰ってから来ました。同期の宇野紅音も追加を受けまくっているし、私も大丈夫です」と強行日程も苦になっていない。

「今開催もまずは決勝に上がれるように」とやや控え目なコメントも予選では当然人気の軸に推される。予選だけと言わず、勢いを買って3日間追い続けるのもありだろう。(アオケイ・松野記者)