2024年11月24日　小倉競輪
大阪・関西万博協賛
第66回朝日新聞社杯競輪祭（最終日）
※ナイター開催

KEIRINグランプリ2024の出場権をかけた今年のG1最終戦となる「第66回朝日新聞社杯競輪祭」が決勝の日を迎えた。
シリーズは、すでにタイトルを獲得し出場権を得ている選手、賞金ランキング上位選手や、ラストチャンスにかける選手が初戦から熾烈な戦いを繰り広げた。
一次予選でランキング上位の清水裕友が、二次予選でダービー覇者の平原康多やS級S班の佐藤慎太郎、山口拳矢らが敗退するなど混戦を極めた。一方、快進撃を続けたのは、今年の鬱憤を晴らすかのような走りの松浦悠士でシリーズ唯一の4連勝で決勝進出を果たした。また、賞金ランキング上位に位置する脇本雄太も、高速捲りなどで2戦目以降は3連勝でグランプリ出場を確実なものにした。ほかにも昨年の寛仁親王牌以来のG1決勝進出となった犬伏湧也や、今年の寛仁親王牌から連続でG1決勝に進んだ寺崎浩平も持ち味を発揮し、ファイナリストに名を連ねた。

KEIRINグランプリ2024出場権の最後の出場権を懸けた決勝は、赤板から先行態勢に入った寺崎の番手から、脇もが最終HS過ぎから仕掛けて出て、追走の形になった犬伏を振り切って優勝のゴール。脇本は競輪祭初制覇で、G1は2022年8月のオールスター以来、通算8回目の優勝を達成。さらに、今回の脇本の優勝は、近畿勢として59年ぶりの競輪祭制覇となった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【最終日12R＝競輪祭G1決勝】
1／松浦悠士（SS・広島98期）
2／脇本雄太（SS・福井94期）
3／荒井崇博（S1・長崎82期）
4／寺崎浩平（S1・福井117期）
5／松谷秀幸（S1・神奈川96期）
6／村上博幸（S1・京都86期）
7／犬伏湧也（S1・徳島119期）
8／菅田壱道（S1・宮城91期）
9／浅井康太（S1・三重90期）

【レース展開】
誘導以下、7犬伏-1松浦-3荒井、8菅田-5松谷、9浅井、4寺崎-2脇本-6村上で周回。まず寺崎が上昇して犬伏に一旦並びかける。赤板前に単騎の浅井は内から荒井の後ろまで上昇。赤板で寺崎が犬伏を抑えて、近畿3車が出切る。犬伏が4番手、7番手に浅井、8番手に菅田で打鐘を通過。犬伏は最終HS前から仕掛けると、脇本も最終HS過ぎに寺崎の番手から捲りに出る。脇本の後位に犬伏が続く形となり、車間があいて松浦が3番手で追走。最後の直線は、抜け出した脇本と犬伏の争いになるが、脇本が振り切って優勝ゴール。2着に犬伏、3着に松浦が入線した。

【最終日12R＝競輪祭G1決勝】
2車単2-7　3,180円（11番人気）
3連単2-7-1　10,270円（31番人気）
決まり手：捲り-マーク

優勝／脇本雄太（SS・福井94期）
※チャリレンジャー（スポンサード選手）
今回戦績：予9・予1・二1・準1・決1

（近畿勢が59年ぶりに競輪祭優勝は）どうしても意識してしまうし、なんとか払拭したい気持ちがありました。昨年のオールスターの大ケガから時間が経ったとは言え、まだ本調子ではない戦いを強いられているので、少しずつですが、復調しているのかなと思います。
最終HSで、いつでも行けるように構えていたのですが、本当にそのタイミングが来ると思っていなかったので、すごく焦りました。前回（寛仁親王牌）の失敗があるからこそ、今回反応できたと思うし、（失敗を）糧にできたと思います。
後ろに誰かがいると思ったのですが、誰だか分からなかったので、最後まで踏み続けることだけを考えていました。（ゴールした時は）無我夢中で冷静ではなかった。ハンドルを投げるまでは（1着と）分からなかったです。古性（優作）君と2人で、また（グランプリを）目指すことができるので、気を引き締めて頑張りたい。グランプリに向けてしっかり脚を鍛えたいと思います。
昨年の大ケガで苦労する1年でしたが、後輩たちのおかげで優勝することができたので、そのことを噛み締めながらKEIRINグランプリ2024に向けて頑張りたいと思います。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
この結果、KEIRINグランプリ2024の出場予定選手が決定した。

郡司浩平（神奈川99期）2年ぶり5回目
平原康多（埼玉87期）2年ぶり14回目
北井佑季（神奈川119期）初出場
古性優作（大阪100期）4年連続4回目
脇本雄太（福井94期）3年連続6回目
眞杉匠（栃木113期）2年連続2回目
清水裕友（山口105期）2年連続6回目
新山響平（青森107期）3年連続3回目
岩本俊介（千葉94期）初出場

詳細はこちら
(P-Navi編集部)