九州を代表するスター井上昌己が大ピンチに陥っている。なんと11月の競輪祭出場が危うくなってきたのだ。

「今回点数を上げないといけないんだけど…。出走本数も多いしちょっと厳しいかもしれない。(GIに)出始めるようになってから九州地区(のGIに)で出られなかったことはない。なんとか頑張りたいけどね…」

　今シリーズでの大逆転をもくろんでいるが、その執念なのか二次予選は空いたコースを突いて直線抜け出し1着。「ヒデ(山田英明)とワンツーかと思ったけど。(山田が妨害を受けて)残念だけどこれも競輪。結果的に自分はコースが空いて恵まれました」。準決勝進出を決めた井上だが、まだ点数を上げる必要があり、勝負駆けは続く。

　過去にアテネ五輪で銀メダル(チームスプリント)、2008年は競輪グランプリ、GIも2勝と、人生のうちに一度でも取れれば勝ち組といえるような輝かしいタイトルを“さらり”と涼しい顔で取ってきた天才肌が、初めて(？)迎えたピンチ。果たして競輪祭の出場権はつかめるのか!? 残り2日間の走りに要注目だ。(netkeirin特派員)

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