2021/08/05(木) 08:00 0 0
8月6日から前橋競輪場で「関東カップ鈴木保巳メモリアル」が行われる。S級レース出場の注目選手や見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。
いわき平のオールスター競輪の直前の開催なので、ビッグネームは不在。これは地元の蕗澤鴻太郎にとって、願ってもないシリーズ。格上の自力選手が相手だと萎縮するシーンも見られるが、今節のメンバーならノビノビと走れる。地元バンクには強く、5月の三山王冠(GIII)でも一次予選は3着、二次予選は最終バックを取って1着と強いところを魅せている。あの走りが出来れば、地元優勝は可能だ。番手は毎月の様に走っている金子真也。番組的にも苦戦しており大ヒットはなかったが、今回は決勝で蕗澤と地元ワンツーを決めたい。言わずと知れたタイトルホルダーで、人望は群馬1と言われている。
2班だが、桐山敬太郎にも注目したい。南関のうるさ型として、存在感はあり、自力脚も兼備している。荒々しいレースからか失格が多く、波に乗れないでいる現状だが常に前を向いて走っている。後輩を叱れる大人のレーサーだし玄人ファンは多い。南関で染谷幸喜や同県の松坂侑亮と連係する。従兄弟の関係だが、坂本一族の周作と周輝もスピードはある。蕗澤の方が長い距離を踏めるが、一撃の魅力は両坂本の方が上回る。桐山の他の南関勢に目を向けると、地味だが近藤保、一時代を作った新田康仁がいて良いラインを作れそう。2班だが実績ある岡田征陽、勝負根性のある小林令にも注目したい。小林はタテ脚を磨けば古性優作2世と呼ばれる実力の持ち主。弟子の育成にも力を入れている矢口啓一郎は、地元戦は常に脚を作ってくる。