2024/07/22(月) 20:00 0 8
8年4か月ぶりに本場で行われた熊本競輪場のリニューアル開催を終えた倉岡慎太郎。倉岡のレースになるとスタンドの地元のファンから「シンタロ〜!」と熱烈な声援が飛び交い、中には黄色い歓声も。まだまだ絶大な人気を誇る地元の看板役者、倉岡御大をみんな待っていた。
「3日間、期待に応えることができず申し訳なかったです。だけど、皆さんクソ暑いなか応援してくれてうれしかった。『ありがと〜』とか声援があったけど、それは逆の思いですよ。自分たちが気持ちをもらえたし、初日の顔見せで声援を聞いたら、帰ってきたんだ、とウルっときたし忘れたものを思いだしました」
8年4か月の年月は長く、遠く、地元バンクの再開を心待ちにしながらも叶わずにバンクを去った仲間たちも多くいた。
倉岡も「チャレンジに落ちたりして、そろそろだなと思った時期もあった」と覚悟したが、モチベーションを保ち今開催にこぎつけることができた。「8年間、辞めていく先輩や後輩を何人も見てきました。気づいたら自分より年上の選手はみんな引退してしまった。そういう人たちの思いに感謝してこれからも走っていきたいです」
今シリーズは残念ながら大きな見せ場はなかったが「これからまた頑張ります。次にあっせんをもらったときはもう少しいい所をお客さんにお見せできるように。今回、残念ながら決勝に乗れなかった地元勢はみんなそんな思いでしょう」と、地元、現役最年長選手として後輩たちの思いを代弁した。(netkeirin特派員)