2024/07/11(木) 15:00 0 2
玉野競輪場の「西日本カップ(FI)」は13日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
今節は松戸サマーナイト(GII)と同時開催なので、ビッグネームは不在。競走得点トップは110点持っている橋本強。GIでも通用するタテ脚があり、日本選手権、高松宮記念杯と、それぞれ1勝を挙げている。高松宮記念杯の4走目の落車の影響か、この2場所のFIは精彩を欠いているが、実力者の走りを魅せたい。地元晝田宗一郎の機動力に乗り、シャープに抜け出す。その晝田も、メンバー的に地元優勝は欲しい。カマシ、捲りが武器で、近況の動きも悪くない。池田良が勝ち上がると、橋本強は一歩下がるが、田尾駿介も援軍になる。
東日本では高橋晋也と、道場晃規の機動力から。高橋は成績よりパワーはあり、もうひと皮むけたい。行くだけの選手から卒業して、メリハリを付ける様になってきた。道場もFIでは、コンスタントに初日特選メンバーに名前を連ねている。自在の杉森輝大は、関東の目標が不在で、高橋や道場との連係も模索しそう。2班だが福田知也と菅原大也は実質1班の選手。特に菅原大也は何でもやれて、狙ってみたくなる選手だ。
中部は纐纈洸翔が売り出し中で、2場所前の福井で初優勝。戦力不足の中部にあって頼もしい存在。橋本優己はミニスランプ中だが2段駆けの態勢なら一発可能。指令塔の笠松信幸が3番手なら魅力あるラインになる。
近畿は池野健太が追加で入り、鷲田佳史との連係。予選は確実に人気に応える。
九州は松岡辰泰に松岡貴久の熊本コンビで連係。松岡辰泰は貴久三兄弟の、四男と冗談で言われている。混戦に持ち込めれば、大きく浮上する。
A級戦は佐方良行と、箱田優樹が100点持って、S級から下がってきた。佐方は直前の小倉で優勝、箱田も降級直後の地元戦を手堅くまとめた。S級下がりの選手は競走得点の調整が必要だが、溝口葵の92点は評価できる。5月の弥彦、6月の豊橋と連続優勝。優出に失敗せず、大崩れしていない。地元は滝本泰行が大将格で7割増しの走りを見せたい。