2024/06/10(月) 10:00 0 7
6月といえば…競輪界で風物詩として知られている“雨の宮記念杯”と呼ばれている高松宮記念杯競輪が今年も岸和田競輪場で開催されます。なんといっても去年からガールズケイリンのGIである「パールカップ」も同時開催! 男女ともに年末のグランプリの出場権利をかけ、男子選手は6月11〜16日の6日間の長丁場の戦いに挑みます。私は前検日から2日目まで取材に入るため、11日〜13日に行われるガールズ戦にフォーカスしてみようと思います。
先日の前橋記念ではメインキャスターを担当致しましたが、スタジオゲストに元ガールズケイリン選手の高木真備さんと白井美早子さんが出演。
高木さんはガールズGIが設立する前に引退されちゃいましたが「軽々しくGIを走りたかったとは言えないが、年末のガールズケイリングランプリに向けて(競輪祭までの間)1年間賞金を積み重ねていく以外なかったのを考えるとGIが出来たのは全然、選手からしても気持ちが違うと思います」とのこと。
白井さんは引退されてまだ間もないですが、すでに高松宮記念杯のPR大使としても全国で活躍中。「今年は真備と一緒に毎日、高松宮記念杯を現地から盛り上げていきます。パールカップでガールズも東西に分かれて戦うのでその辺りも注目して2人でそれぞれの情報も発信していきたいと思います。」とのことです。早速、私も一緒に予想展望で事前にCHECKして本番に備えましょう!
400バンクでスタンダードなイメージ。そこまで癖がなく、直線も比較的長いため、脚質による不利はない。その分、先行でも捲りでも追い込みでも平等にチャンスがあるため、展開を楽しむことができ、どこからでも狙えそう。シンプルに基本は脚力やラインの総合力、展開から考えて狙い目を定めていけそう。また南海線が横を通っているが、電車の中から覗く競輪場はまた一味違う風景に見えるので、ぜひ窓越しで確認してみて下さいな!
◆児玉碧衣選手
第1回パールカップを完全優勝。絶対的女王だったが、佐藤水菜選手の存在により、今まで見たことがない一面や危機感が露わになってきた。その中で今年はバランスを崩していたが、地元で開催されたオールガールズクラシックGIで優勝!ガールズグランプリ1番乗りを決めた。気持ち的にもやはり全然違うだろうし、むしろパリ五輪後に戻ってくるであろう佐藤選手対策に向けて、この第一線のメンバーが集まる中で更なるパワーアップに向けて取り組んできそうなところから目が離せない。
◆石井寛子選手
今年はすでに9回優勝し、しかもその全てが完全優勝! デビューしてから10年間、ガールズグランプリ出場を外したことがなかっただけに今年はある意味、分岐点になる1年間になりそう。今年のGIは“復活”がテーマになっており、すでに男子は郡司選手や同じような立場の平原選手がすぐに返り咲いた。その姿や流れを見ているだけでも、自分もそのステージにカムバックするためにきっと溢れ出そうな感情をうまく吐露し、活力に変えているはず。同世代だけにいつまでも第一線での活躍を期待してしまう。
◆日野未来選手
グラビアアイドルからの転身で未経験者だったのに、ここまで力をつけ、いよいよ今年はオールスターの人気投票(途中経過)で第2位と誰もが知る存在にまで成長した。岸和田で開催されるが地元選手は不在なだけに近畿地区代表として注目している。今年はすでに2回優勝し、その両方ともが完全優勝。最近は更にステップアップするために移動中も音楽を聞くのを辞め、競輪のレースを見てお勉強しているとか!? 直前の奈良G3のトークショーでは「GIは勝つレースに拘りたい。後ろに差されない仕掛けで捲りや自在の走りに重きをおく」と話していただけにどこまでイメージしている通りに戦えるかが今から楽しみ!
まだ去年から始まったばかりのパールカップ。最大の特徴は決勝戦までは東西に分かれての戦いになるところ。ガールズといえば久留米を中心に西の選手の存在感や話題性が強いイメージもあるが、東は1期生を中心にベテラン勢がいまだにTOPに君臨し続けているところも痺れる。ナショナルチームが今年も不在なのは寂しいが、その間に今年2つ目のガールズGIを制するのは誰になるのか?