2024/06/08(土) 14:00 0 16
6日制の長丁場になるが、一次予選を2走して、そのポイントにより勝ち上がりが決まる。ポイント上位者は青龍賞と白虎賞に進み準決勝が無条件。この一次予選は前残しの競輪でなく、番手の選手も思いきり抜きに行くのが特徴。(当サイトのポイント表は重要な資料となる)。
今年に入ってからの、ビッグレースの勝者は全日本選抜(GI)の郡司浩平、ウィナーズカップ(GII)の脇本雄太、日本選手権(GI)の平原康多。大きな地殻変動はなく、S班のメンバーを中心に熱い闘いとなる。
中心は、今年無冠ながら、高松宮記念杯の3連覇がかかる地元古性優作だ。直前の密着ドキュメンタリーをYouTubeで見たが、かなりストイックな生活。就寝も9時といい、全ての生活を犠牲にして、競輪1本にかけている。これが王者と呼ばれる所以。盟友・脇本雄太のデキもカギを握るが、どんな状況でもゴール線を1番で駆け抜ける。そのワッキーは極度の腰痛に悩まされており、まずは1走を見て判断したい。
地区的な戦力が一番整っているのは南関ライン。北井佑季、深谷知広、松井宏佑とパワフルな機動型が揃い、あとは郡司浩平の番手の技術が課題。決勝なら番手捲りでもOKだが、勝ち上がりでは、前を残しに行くのが現代競輪。この走りに賛否両論あるが、結果を出して行くしかない。あとは北井佑季が番手を回れる様になるとバリエーションが増える。岩本俊介もダービーの高額賞金の恩恵を受けて、初のS班も見えてきた。
北日本は新田祐大の復帰が一番大きい。前橋記念の走りを見ると、ブランクを感じさせなかった。
関東は平原康多がダービー王になり明るいムード。眞杉匠、坂井洋、吉田拓矢と自力型も充実。
小林泰正がダービーでGI初優出して、直前の地元記念も獲った。関東は底上げに成功したとも言える。
中部は山口拳矢と浅井康太が中心だが、今の地区対抗戦では不利な闘い。個の力で、どこまで迫れるかだ。
近畿は地元地区の開催で、S班2人(脇本雄太と古性優作)を少しでも盛り立てたい。その役割が一番大きいのは寺崎浩平。ナショナルチームで鍛えたスピードは、嵌まった時は強烈。他にも窓場千加頼は自在な走りでプチブレーク中。
中四国は清水裕友が前半から、ぶっ飛ばしている。苦手な夏場までに賞金で大きくリード。破壊力のある競輪をやり、しかもスタミナもバッチリ。安定感も出てきて、安心して買える選手だ。
松浦悠士は怪我に泣かされているが、このまま黙っている男ではない。自然と今年もグランプリに乗っているだろう。犬伏湧也は壁にぶつかっているが、超のつくスターになるには誰もが通る道だ。
九州は嘉永泰斗を軸に、荒井崇博、山田英明。北津留翼は一段ロケットもやるが、番手を回った時の勝率も高い。あとは、思わぬ伏兵の誕生もありそう。
ガールズケイリンのパールカップ(GI)は予選、準決勝と東西に分かれてのトーナメント。やはり東日本より、西日本の選手の方がメンバーが濃い。ナショナルチームのメンバーが不在で、児玉碧衣の2連覇が有力。オールガールズクラッシク(GI)の優勝で、すでにガールズグランプリのキップを持っているのも有利な材料。坂口楓華も、大きなところを獲りたいし、それだけの脚力もある。西日本は吉川美穂、尾方真生、小林優香、山原さくらが有力どころ。東日本の競走得点トップは尾崎睦だが、勝ち上がりの段階で先行有利なのは奥井迪。実力者の石井寛子の自在戦も人気になるし、石井貴子(千葉)もビッグ戦線に戻ってきた。