今回はどちらの姿なのか。S級経験もある戸田康平は2節前の富山が今年3度目の決勝進出で準優勝。しかし、前回の玉野は5、7、7着の結果に終わった。

「前回は良くなかったですね。体が全然動かなかった。7車立てになってから一番悪かったかもしれないです。さすがにちょっと堪えましたね。ダメだった原因もわからないんですよね…」

　3日間人気の中心に推されながら、厳しい結果に終わった。ショックを受けているのはファンだけでなく、戸田自身が一番であろう。歯切れが悪くなるのは当たり前だ。

「前回が終わってからここまで中6日。2日間休みました。このくらいのレース間隔なら普段は1日だけしか休まないけど、リフレッシュも兼ねてもう1日。何もやらずにゴロゴロしてました。それからは練習をちゃんとやりましたよ。あと、今回は気分転換で2年くらい前に乗っていた自転車に替えてみる。前回で(競走得点を)1点くらい落としてしまったので、なんとか挽回したいですね」

　予選クラスなら上位の脚力を持っているのは疑いの余地がない。原因不明の不調を引きずらないように、あらゆる策を講じて巻き返しに躍起だ。まずは1走目に変わり身を示してくれるのか注目したい。(netkeirin特派員)