2024/03/21(木) 10:00 0 6
取手競輪場で21日から開催する「ウィナーズカップ(GII)」。現在、大宮と西武園競輪で活躍している伝説の場立ち「木村安記」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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21〜24日までの4日間、取手競輪場で「第8回ウィナーズカップ(GII)」が開催されます。
この大会はGレース、FI戦を問わず、選考期間中に1着を数多く獲った選手が出場できるという他のGレースと一線を画す選考基準があり、若手の自力型が多く出場できるという特別な大会でもあります。
取手競輪場は2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響を受けて、ホームスタンドの窓ガラスが割れて、バックスタンドが傾いてしまいました。 それにより、ホームとバックを入れ替え2013年9月に旧バックスタンドを改装して新メインスタンドとしてリニューアルオープンしました。
直線54.8mの400mバンク。カントはややキツめだけどクセはあまりなく、戦法問わずそれぞれにチャンスがあり、走りやすいバンクになります。しかしホームからのカマシがキマりやすい傾向はあります。冬場、強風の日は重たくなり、若干、先行する選手には不利になる場合があるので、この時期、まだ寒い日があれば風向き、強さには警戒が必要かもしれません。
JRの取手駅から徒歩圏内、15分のところにあるので歩いて行けるし、もちろん無料バスも出ています。場内にはいくつか食堂がありますが、七富来や(しちふくや)有名で、「競輪場でこのクオリティ!?」と思えるくらいマグロは新鮮だし、厚みがあります! 定食も充実していてぜひ、立ち寄っていただきたい名店です!
若手がとにかく数多く出走することにより、やはり一次予選から力と力がぶつかり合い闘いは確実にヒートアップ! 勝ち上がりで2段駆けをできるラインはもちろん優勢になるので、自力型が揃っている地区は要チェックしておきたいところです。
機動型が豊富なのは関東、中四国、九州の3つ。
関東は地元から吉田有希、橋本壮が出走、さらには橋本瑠偉、黒沢征治、二次予選より上で勝つレースができるのは坂井洋、森田優弥、佐々木悠、小林泰正。
次に注目したい中四国からは山根将太、晝田宗一郎、上野雅彦、島川将貴に、二次予選以降でも勝利を目指せるのが取鳥雄吾、佐々木豪、犬伏湧也。
九州地区の自力タイプはラインに貢献というよりは、自身の為の走りが多く嘉永泰斗をはじめとして、伊藤旭、伊藤颯馬、松本秀之介あたりは常に1着を目指すという意味では、この大会の趣旨にピタリとハマる選手。
昨年、ナショナルチームを退いて競輪没頭を宣言。直前の地元、FI福井は同県先輩、清水剛を優勝に誘いラインに貢献する時は『する!』の姿勢を魅せて、他地区にとっては脅威。2月の岐阜競輪「全日本選抜競輪(GI)」の初日特選は新山響平を潰していて力はすでに実証されている。何か大きいことをやってのけたい2024。
113期、同期の中で独走、昨年、2つのGIを手にした眞杉匠に刺激を受けて急上昇、安定の自力脚。縦横無尽に勝つレースはもちろん、時にラインの先頭を走れば、長打も放ち競輪をヤレる上州の若大将。記念獲得はまだではあるが時間の問題。順番は違うがここGIIの舞台でも上位陣、SSクラスを脅かせる存在。
もう少し早くこのクラスまで上がってこれたのでは…の感はあるが、この先、中部をスピード&パワーで引っ張っていける逸材。馬力あるロングスパートで別線をネジ伏せればラインで連独占ができるし、ここ一番でまくりを今後はフィニッシュホールドとして武器にできれば、一気にトップクラスと互角に闘える時は近くにある。