2023/10/30(月) 06:30 0 8
京王閣競輪場のナイター競輪「ゴールドカップレース(GIII)」は30日、3日目を迎える。9RのS級特選に出走予定の吉田有希に話を聞いた。
「自信を持って挑んでいた」初日は突っ張り先行から失速し7着。まさかの予選敗退というスタートから始まった。そして2日目の選抜は5Rに出走。後ろには小林令、3番手には地元の佐藤真一を連れた一戦だった。
吉田は中団からサッと引いて鐘過ぎの2センターから一気カマシ。後ろの2人を連れ込む「ライン独占」の走りで絶大人気に応えてみせた。
「レース前から令さんには『俺に抜かれたら引退ね』って言われていたので、とりあえず引退を回避(笑)。でも、仕掛けのタイミングはよくなかったし、後ろが付いて来てくれたから良かったけど、アレでは1人だけの可能性もあった。本当に付いてくれた2人のおかげです」と味方への感謝を口にする。
吉田は最近になって積極策が目立つ。理由を尋ねると関東の先輩達のアドバイスが心に響いた様子。
「やっぱり真杉さんですね。真杉さんとは3個違いでじゃれ合う仲なんですけど、たまにピリッとするひと言を言ってくれる。前回の親王牌でもアドバイスをもらいました。前々に力を出し切るレースが合っていると自分でも改めて思ったし、自分だけ届いて勝つ仕掛けはモヤモヤするし、ラインの先輩達に勝ってもらうくらいの方が気持ちもいい。これからもそういうレースを続けて行きたい」
予選敗退で落ち込んでいるかと思ったが、本人は明るい表情で受け応えていた。
本人も「良い意味で吹っ切れた」と言っていたし。これからは初心にかえって先行のレースが増えていくはずだ。(アオケイ・石濱記者)