けたたましいスピードを披露した。最終HS手前から豪快にスパートした犬伏湧也が、2着の山田庸平に5車身差をつける圧勝劇。消化不良に終わったオリオン賞(6着)のモヤモヤを吹き飛ばした。

「初手が中団。一番嫌な形になってしまった。大石(剣士)君が出切るなら付いていってその上を行こうと思ったが、突っ張られそうだったので、ひと呼吸置いてから仕掛けた」

　マークの香川雄介だけでなく、残る選手たちを置き去りにした。

「ラインで決まらなかったのは申し訳ないけど、なんとかゴールまでしっかり踏めた。オリオン賞の分も1着を取れて良かった。昨日もやれる感じはあったんですけどね。もっと組み立てを意識してやれれば。引き続き脚の感じは悪くないと思う」

　これで二次予選進出。「しっかり休養して疲れを取りたい。相手が強くなってくる中でも結果を残していかないといけない。気合を入れて頑張ります」

　本領を発揮して巻き返しに成功。二次予選も強烈スピードで魅了する。(netkeirin特派員)