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【競輪ルーキーシリーズ】犬伏湧也 話題の怪物ルーキーが抱える課題と今後の野望

2021/06/03(木) 18:00 0 0

今年3月に競輪養成所を卒業した119回生、120回生によって争われる「競輪ルーキーシリーズ2021(FII)」。最終戦となる和歌山シリーズが4日から開幕する。ここまで無敗の6連勝で和歌山競輪場に乗り込んできた話題のルーキー・犬伏湧也に話を聞いた。

「野球で鍛えた下半身や体幹は自転車に乗る上で活きています」と語る犬伏湧也選手

 静岡名古屋と2場所連続優勝の犬伏湧也静岡の初日こそ2着との着差は3/4車身差だったが、その後は、6車身、5車身、大差、9車身、大差と圧巻の走りを続けている。

 とはいえ、師匠の阿竹智史(38歳・徳島=90期)からは「トップスピードだけでは上のクラスでは通用しない。長い距離を踏まなきゃダメ」と辛口ジャッジだったようだ。今後の課題は地脚。トップスピードの持続距離が短いことは犬伏本人も自覚しており、1歳上の島川将貴(26歳・徳島=109期)と練習を積んでいる。

「練習メニューは島川さんに決めてもらっていますが、重いギアで長い距離をもがいたり、練習や軽いギアで回転数を上げたり自分の養成所時代の練習メニューも取り入れたりしています」

 中学時代から野球に打ち込み、高校時代は徳島の強豪・生光学園で4番を打つなど活躍。大学は東都の名門・駒沢大学へ進むも、プロを見据えた時に野球に見切りを付けた。小倉竜二(45歳・徳島=77期)の誘いや競輪選手だった祖父の影響も大きかったという。

 ただ、養成所へは3回目の受験で合格と順調に進まなかった。「合格するまでは時間が解決してくれるしかないと考えていました。就職して自転車から離れた時期もありましたが、それが逆に良いリフレッシュになった」と、当時を前向きに捉えていた。

 犬伏の力強い走りを支えるのが練習で培ってきた身体作り。同期選手と比較しても明らかに上半身の筋肉や身体の厚みが際立っている。

「週2回〜3回、約90分ほどウェイトトレーニングに費やしています。ナショナルチームが行っていると聞いていますし、阿竹さんや尊敬する小倉さんも積極的に取り組んでいますので。食べ物は揚げ物を控えるぐらいで特に何もしていません」

 和歌山シリーズ後は、7月14日にホームバンクの小松島競輪場で本デビュー(同期以外の選手と走る)を迎える。「目標はS級特昇です。弾みをつける意味でも和歌山も優勝を狙っていきたい」と語った犬伏。同期相手では負けられないところだ。(netkeirin編集部)

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