町田太我の師匠としても有名な吉本哲郎。

　いつもユニークな言動が多く共同記者会見の第一声は「尺が長いですよ。なんなら、3レースぐらいまで喋るネタもある(笑)」。

　だが、前検日の取材では「実は3月に心臓の手術をやっている。人間ドックに入り、急に心臓の悪いところが見つかった。たまたま、東京から、その病院に名医が来ていたので、慌てて手術をお願いした。カテーテルで心臓の悪いところを焼き、3時間ぐらい掛かった。僕の場合、全身麻酔はダメなので、手術中も先生の声が聞こえた。その前から血圧が高かったり、踏める感触がなかったから、おかしいと思っていた。検査を受けていなかったら、もしかしたら生きているかも分からない。今は先生からお墨付きをもらっているので大丈夫です」。

　自力を出したくても、まだ、そこまでの脚はないと言う。ただ、一次予選は林慶次郎と園田匠の仕掛けにピッタリ追走。展開さえ向けば、勝ち負けできる状態だ。(町田洋一)