2023/07/21(金) 19:45 0 25
12Rに行われるS級決勝は九州が4人揃って伊藤颯馬-中川誠一郎-塚本大樹-松尾信太郎の結束。普通に考えればこれが自然で違和感もないが、現場で並びが決まるまでにはかなりの時間がかかった。
これについて中川は「初日に大樹が颯馬の後ろを回っているから(※橋本強との競り)、今シリーズに限っていえば自分より大樹の方が立場が上。主張する権利があるんです。だから大樹が番手行きますって言えば喜んで譲ったんですけど、それは無理です! 回れません! ってなって…。初日のことがあって、こういう時だけ番手を回るとワガママな人みたいに思われそうですけど、後輩がそこまで言うなら回ることにします」。
番手を断り3番手を選んだ塚本は「初日は俺が競りたくて競っただけ。あの1つのレースで誠一郎さんが気をつかう必要はないと思う。今は俺の方が点数もあるけど、競輪はそういうもんじゃないし、今までの実績とか信頼関係でラインが出来ていくもの。ここはどう考えても誠一郎さんが回るべきだし、俺が番手というのは違います」。
中川の考えも塚本の考えもどちらも理解できるし、こういう人間模様が競輪の醍醐味であり面白いところだなと感じた。(アオケイ・長谷川記者)