父親は今も現役競輪選手の望月紀男。どことなく顔も似ている。それを伝えると、本人も「周りからもよく言われるんですよ」と笑顔で答えてくれ、まんざらでもない様子。

　デビューからの競走成績はと言えば、ルーキーシリーズの宇都宮7着2着5着、続く松戸は5着5着6着と、お世辞にも良いとは言えないものだった。だが、いざ本格デビューとなった今期は大宮で1着2着で勝ち上がると見事に優勝。そして次の名古屋では、今回もいる出口謙一郎を相手に逃げ切っての連続優勝。

　本人は「養成所やルーキーシリーズはみんな単騎の競走で、展開も読めなくて全然流れに乗れなくてダメでした。ただ、ここ2場所はラインができた事で、すごい走り易さが出て優勝することができましたね」と語ってくれた。

　とはいえ、それだけではあるまいと思い、「ルーキーシリーズ後は練習とか何か変えましたか？」と聞き直すと「今は渡邉晴智さんの練習グループでお世話になっているんですが、そこの渡邉雅也さんや長田龍拳さん、そして仁藤秀さんにメチャクチャしごかれました。今、本当に強い先輩たちと練習できたので、それがしっかり結果に出ましたね」と教えてくれた。

　初日に向けては「やっぱり新人なので、力を出し切る競走。そしてラインできっちり決める走りをしたい」とキッパリ。

　今開催も注目の的だ！ (アオケイ・渡辺記者)