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【大阪・関西万博協賛競輪】苦労人・相澤政宏が二次予選進出

2023/04/27(木) 18:30 0 7

久留米競輪場の「第5回大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」は27日、初日を終了した。5Rの一次予選で2着だった相澤政宏に話を聞いた。
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「選手になる前は7年間サラリーマンでした」と語る相澤政宏

 3月30日で44歳になった相澤政宏は2011年1月デビューの99回生で、今期が初めてのS級。1月立川、3月松山玉野に続いて、これが4度目のGIII出走。

 一次予選5レースは、朝倉智仁伏見俊昭の3番手回りで本線の一員だった。菊池竣太朗に絡まれた伏見が内に進路を取ると、相澤は俊敏に菊池へ切り替えて、最後は外を鋭く伸びて2着に入った。

「伏見さんが内へ踏んで行ったし、菊池君がいい勢いで踏んで行った。余裕を持って判断出来ましたね。良かったです」

 選手生活13年目でのS級昇格。それだけでもなかなかの苦労人だが、それだけではない。

「選手になる前は7年間サラリーマンでした。製造業です。若い頃に競輪学校を7回落ちて選手になることを諦めたけど、年齢制限が撤廃されてなることができた」

 デビュー直後の3月11日。東北地方を中心として日本中が悲劇に見舞われた。宮城県大崎市在住の相澤も当然、被災した。

「何が起きたのかわからなかった。立っていられないくらいだったし、外は止まっていた車が動くというか揺れていた。電気が復旧するまで1週間くらいかかったし、3月11日の夜は雪が積もったんですよ。本当に寒かったですね」

 7度の受験失敗にデビュー直後の大震災。そして初S級まで時間を要した。幾多の苦労を乗り越えて今のS級生活がある。

「やっと慣れてきた感じですね。気持ちにも余裕が出てきた。来期もS級が決まってる。今期も確保したい。FIだとなかなか点数を上げられないので、今回が勝負だと思って来ました。あと3日間も頑張りたいです」

 自身のセールスポイントを"コツコツ頑張ること"と表現した相澤。これからもコツコツと、一つ一つ前へ進んでいく。(netkeirin特派員)

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