2023/04/27(木) 17:15 0 9
中四国勢は近藤翔馬が先頭で、地元の蓮井祐輝と滝本泰行が続く。九州勢は上吹越俊一に小酒大勇、中園和剛は単騎で前々勝負を選択。東日本1人となった高谷雅彦は切れ目からとなった。
この並びが決まる過程で面白いやりとりがあった。
高谷「何だソレ! おい滝本。お前、自力選手だろ? まだ3番手なんか回っちゃダメだろ。師匠に怒られるぞ」
滝本「いやっ(苦笑)。近藤君に玉野で引っ張って貰った事があるんすよ。だから『先頭で引っ張るか3番手を固めるよ』って言ったら、近藤君が前でやりたいって言うんで」
高谷「お前〜。何歳になったんだよ」
滝本「27です」
高谷「お前これからの競輪人生考えて、それでいいのか? ズルズル行っちゃうぞ。自力でやってみない? 俺、付いてやるよ」
滝本「大丈夫です。ライン大事に中四国で3番手を固めます(笑)」
高谷「何だよ〜。おいっ中園。ハコ勝負行くだろ! 分断だ」
中園「いやっ(苦笑)。蓮井君は地元だしジカでは行きにくいっすよ。僕はそこは大事にしてるんで。流れの中では仕方ないですけど。逆に高谷さん単騎でカマして下さい。僕、しれっと付いて行くんで(笑)」
高谷「馬鹿なこと言うんじゃないよ〜。こんなおじさんに」
重鎮の無茶振りを、滝本泰行と中園和剛がサラッと受け流して周りを笑いに誘った。これができるのも高谷の人柄。実績も人望もある人だからこそ。50歳を越えた今でも前で戦う姿は尊敬に値する。明日の決勝も見せ場を作ってくれるはずだ。(アオケイ・梅田記者)