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伝説ヤマコウ 炎のレース展望

【金亀杯争覇戦決勝レース展望】地元勢優勢!松浦、郡司はどう出るか?

2021/01/24 (日) 12:00 14

競輪界では知らない者がいないヤマコウこと山口幸二さんの予想コラム。元トップレーサーならではの鋭い読みは必見です。

こんにちは、ヤマコウです。

 松山競輪開設71周年記念金亀杯争覇戦の決勝メンバーが出揃いました。ライン順に紹介します。

⑥島川将貴(109期・徳島)ー④松本貴治(111期・愛媛)ー①橋本強(89期・愛媛)ー⑧渡部哲男(84期・愛媛)
②郡司浩平(99期・神奈川)ー⑤東口善朋(85期・和歌山)
③松浦悠士(98期・広島)ー⑦坂口晃輔(95期・三重)
⑨渡邉一成(88期・福島)

 ライン4車揃う地元愛媛勢にとって、先行タイプ不在(地元勢以外)の決勝戦は優勝選手を出す絶好のチャンスです。

 準決で、門田凌(111期・愛媛)、佐々木豪(109期・愛媛)の早駆けに乗って決勝入りを果たした⑥島川将貴、④松本貴治、⑧渡部哲男は、2人のためにも失敗は許されないという気持ちで挑むはず。ライン先頭の島川は、先行テクニックも抜群で、対戦相手に臆することなく戦うので主導権は譲らないでしょう。

③松浦、②郡司は自在選手なので、前受けでも主導権は取れると思います。

 ただ、四国勢が前を取ると車番的に後ろ攻めは③松浦になります。これを③松浦は嫌うのではないでしょうか。突っ張ることも考えている⑥島川を一度叩くのは、脚力の消耗するリスクが伴うからです。よって、②郡司よりも外枠の③松浦は前受けからレースを進めると思います。

 そこに続くのは、どこを取っても主導権の取れる地元四国勢。そうすると、後ろ攻めは②郡司になります。単騎の⑨渡辺は自在にシフトしていきたいようですが、③松浦も②郡司も地元勢の後ろには入れないでしょう。これで初手が整いました。
S.③松浦ー⑦坂口、⑥島川ー④松本ー①橋本ー⑧哲男、②郡司ー⑤東口、⑨一成

 まず②郡司が一度動いて、四国勢を出す動きをするでしょう。そこに、近況位置取りも意欲的に取り組んでいる⑨渡邉一成が付いてきますが、そこまでは引かないと思います。

そして一気に地元4車が主導権。打鐘からホームにかけて
H.⑥④①⑧、②⑤、③⑦、⑨

 最終ホームで、②郡司と③松浦の位置取り勝負は、②郡司が有利に進めるでしょう。そこから③松浦の巻き返しがあると思います。

 今節の松浦は、縦脚は戻ってきていても位置取りが何かチグハグしています。松浦や郡司の目指すところは、松山GIIIではなく次の川崎GIだと思うので、力を出し惜しむかもしれません。

     ←③⑦
    ←②⑤
B.④①⑧、⑨
     ⑥


 ④松本は番手から有利に進めることができますが、一瞬の判断が命とりになるで、勝負に徹することが必要です。
・買い目
④=②⑤①⑨

 優勝は④松本貴治が一番近いと考えます。どんなレースになっても動じることがない松本にとって、絶好のチャンスになりました。

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山口幸二

Yamaguchi Kouji

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。

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