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【ドラマチック激闘譜2025】『“競輪”選手になったんだ』森田一郎の走りに見た“生き様の証明”

アプリ限定 2025/12/05 (金) 12:00 2

今年も残すところあとわずかーー。グランプリ出場予定選手も決まり、競輪界は一気に年末の雰囲気へ。2025年の激闘を振り返るべく、今回は“現場”を知る競輪記者の「記憶に残る一戦」をお届けする(企画・構成 netkeirin編集部)。(企画・構成 netkeirin編集部)

8月30日・西武園競輪「ゴールド・ウイング賞」準決勝10R
スポーツニッポン新聞社 渡邉雄人記者

西武園競輪「ゴールド・ウイング賞」準決勝

 走りには人の考えと思いがハッキリと出る。まさしく“生き様”。それこそが車券の的中をも超越した競輪の面白さである。

 森田一郎は125期の卒業記念レースを制し、即ナショナルチーム入り。競輪選手として華々しいスタートを切った。ただ、その走りは“競輪”選手ではなく、“ケイリン”選手だった。基本は圧倒的なスピードを生かした捲り。ラインは二の次。「正直、自分が1着を獲れればいいと思っていた」と本人も明かす。負けたくないというプライドが全面に出ていた。

負けたくない“プライド”が全面に出ていた(撮影:北山宏一)

 そんな森田一郎がハッキリと〝俺は競輪選手になったんだ〟とアピールするレースが地元記念の準決勝だった。兄弟子である森田優弥を背負い、絶対に主導権は譲らないという気迫の逃走。自身は大敗したが、兄弟子を1着に導いた。

 前検日から「ラインで決めたい」と連呼していた森田一郎。「森田(優弥)さんと連係するのがひとつの目標だった。森田さんに自分の走りを〝違うんじゃないか〟と指摘された。森田さんは言うだけではなく、走りでそれを、競輪を体現されている。スッと自分の中に腑に落ちた」と先輩の言葉で変わった。

森田一郎の走りを指摘した森田優弥(撮影:北山宏一)

 無論、先行すればいい、後ろを勝たせればいい、というものではない。ただ、競輪はラインを生かすことで掛け算的に力が増す。それが競輪の戦い方で、面白さである。

 モリタイチロウから森田一郎へ。若武者による競輪選手としての生き様の証明に心が震わされた。

モリタイチロウから森田一郎へ(撮影:北山宏一)

西武園競輪「ゴールド・ウイング賞」準決勝10R結果

着順車番競輪選手名
1着森田優弥
2着南修二
3着宿口陽一
4着佐藤慎太郎
5着堀江省吾
6着新田祐大
7着森田一郎
8着板垣昴
棄権吉田拓矢

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