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トップトレーナーの”競輪愛”予想

【競輪祭予想】誰もが逃げたくない“混戦必至”の決勝!輝くのは自在性と気持ちの強さか

アプリ限定 2025/11/23 (日) 23:45 14

競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が「競輪祭(GI)」の決勝レースを大予想!いよいよ今年最後のGI勝者が決定し、KEIRINグランプリ2025出場権を懸けた争いにもピリオドが打たれます。ラスト1枚の切符は誰の手にーー。決勝の発走時刻は11月24日(月)20時30分です。

来年の犬伏湧也に期待したい

 今開催前検日に書いた他所のコラムで犬伏の寛仁親王牌について触れた。

「師匠に3番手を回ってもらいながらひどいレースだった、あんな心構えではタイトルは取れない。今回は改心した姿を見せて欲しい」と自分の心の赴くままに書いた。

 惜しくも決勝には乗れなかったが、前回迷惑をかけた松本の決勝進出に貢献はできた。眞杉も新山も寺崎もそうやってラインのために尽くしてからチャンスが訪れた。来年の彼の走りに期待したい。

準決勝は松本貴治の前で果敢な攻めに打って出た犬伏湧也(写真提供:チャリ・ロト)

本格的な先行選手は不在で“混戦必至”

 それにしても混戦メンバーの決勝戦になった。並びも本来のラインと呼べるのは古性-山田の近畿だけで、あとは即席に並んだ感じである。もちろん動ける選手は多いが、本格的な先行選手はいないとも言える。

 強いて言えば松井だろうが、彼は肝心なところで動き切れない。今回のデキなら松本の先行も十分有り得るだろう。

寛仁親王牌決勝2着の松本貴治は好調維持で決勝進出、いよいよグランプリ出場にも現実味が帯びる(写真提供:チャリ・ロト)

 迷いに迷い、穴党の自分としては不本意ながら本命は古性に託す。近況は状態が良いとは思わなかったし、初日の競走には?が付いたが、2日目以降のレースぶりは本来の古性を思わせるものだった。誰もが逃げたくない決勝戦だけに、レースは間違いなく混戦になるだろう。

 そんな時こそ彼の捌き、自在性、気持ちの強さが出ると考える。

準決勝は持ち味をいかんなく発揮して強さを見せつけた古性優作(写真提供:チャリ・ロト)

 山田久徳には申し訳ないが、勝負所でゴチャつくのが見え見えだけに、彼は付きづらいと思う。

 従って印は◎古性○荒井×山田英明△阿部△渡部と打った。しかし印が全く足りない、正直誰が2、3着に来てもおかしくないだろう。車券は①→②⑥⑦⑧→全と手広く流したい。穴は古性の2着付けで、好みによりこちらを本線にする手もあるかも知れない。

 誰がグランプリのラストチケットを掴むのか? 興味は全く尽きないが、思うのは事故の無い競走をして欲しい事だ。ガールズの決勝は佐藤水菜の見事なグランドスラムで幕を閉じたが、大量落車だけが残念だった。混戦の競走になると思うが、クリーンなレースを望みたい。

 矢作芳人

最終の買い目(3連単28点勝負)

勝負 ①→②⑥⑦⑧→全

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矢作芳人

Yahagi Yoshito

東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。

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