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自転車ストーリー

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.18

2023/02/28 (火) 14:19 0

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.18

こんにちは! 鈴木奈央です。
少しずつ、春が近づいているなぁと感じる日も多くなってきましたが、まだまだ寒い日もあって、寒暖差が激しく、体調管理が難しい季節です。暖かい日の伊豆は、もう花粉も飛び始めて、つらいです。暖かくなるのは嬉しいのですが、花粉だけは飛ばないでいただきたいですね……。毎年、この季節は花粉に悩まされていて、良い対策を知っている方がいましたら教えて欲しいです!!

さて、今回のコラムでは、競輪場でのアップからレースを走るまでの過ごし方について、書いていきたいと思います!
1月に走った平塚競輪と松戸競輪では、2場所連続で完全優勝をすることができたのですが、その時に、これは少し考え直さないといけないと思ったことがありました。それは、選手紹介が終わってから、レースまでの発売時間の過ごし方です。
ミッドナイトレースでは、選手紹介が終わって、控え室に戻ると、締切まで、あと10〜13分程度。それに比べて、昼間開催となると、18分〜30分程度もあります。松戸の時、選手紹介が終わって、『あと31分』と書いてあるのが見えて、「え、どうしよ、もう1回ローラーに乗りたいな」と、感じたのが本音です。ですが、その時間は、自転車の不備が出ないよう検車員の方が自転車をチェックしてくれているため、もう自転車には乗れません。
自転車競技をやっていた頃は、アップして準備ができたら、すぐにスタートしていたので、その頃の感覚が強く残っていて、アップをしてから時間が経ちすぎると、「大丈夫かな」と、不安になる時があります。それに、時間がありすぎると、いろいろなことを考えすぎて、過度に緊張してしまうこともあります。

選手紹介が終わってから、私がしたいことは
1:ヘルメットシューズを脱ぐ
2:水分をとる
3:トイレにいく

4:足の裏をコロコロする
5:ヘルメットシューズを履く(寒い日は、ここでホットオイルを脚に塗る)
6:自転車のタイヤに空気を入れ確認
7:鏡を見て、身形が変になってないか確認して、気合いを入れてスタートに向かう

このような感じです。

だいたい10分程度があれば、準備は完了します。ミッドナイトの時は、ギリギリです。トイレが混んでいると、ちょーギリギリです。それはそれで焦りますが、私は発走までの時間が長い方が「何をしよう?」と、考えてしまいます。周りの選手は、軽くランニングをしている人もいれば、ジャンプをしてる人や、ずっと座ってる人など、それぞれです。私も早く、自分なりの方法を考えないといけないと、今回は思いました。
ちなみに、松戸の時は、ずっと時間が長いなーと思いながら、いろいろなレース展開を考えたり、こうなったらどうしようと、少し不安になりながら、『4:足の裏をコロコロする』をしていました(笑)。

体を冷やさないようにしながら、過度に緊張し過ぎないように、紛らわす方法を、自分なりのもので見つけられたらいいなと思います。レースは次から次へとやってくるので、いろいろ試して、良い方法を見つけていきます!

今後の出場予定レースは
3月7日〜9日 佐世保モーニング
3月17日〜19日 伊東ミッドナイト
です!

モーニングとミッドナイトは、選手紹介からスタートまでが短いので、緊張しすぎる心配はありません! 練習の成果をしっかり発揮できるように頑張ってきます! 通算100勝まで、あと1勝なので、早く決めてきます!!!

※掲載写真は本人より提供
***************
【過去のコラムはこちら】
鈴木奈央の「自転車ストーリー」
Vol.17「気持ちの切り替え」
Vol.16「2022年を振り返って」
Vol.15「久しぶりの500mバンクへ」
Vol.14「モーニングの第1レース」
Vol.13「瞬発力のレベルアップ」
Vol.12「偉大な先輩の記録」
Vol.11「連戦で学んだこと」
Vol.10「目指すレーススタイル」
Vol.9「25歳の誕生日を迎えて」
Vol.8「初めての正月開催」

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鈴木奈央

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝。2023年12月の前橋で通算14回目の優勝を果たしている。また、2023年3月7日に佐世保競輪場で通算100勝達成した。自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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