2022/12/23 (金) 15:04 0
こんにちは! 鈴木奈央です。
本格的に冬がやってきて、朝晩は本当に寒いですね……。私の住むところは、比較的、暖かいみたいで、他の場所から冬季移動をしてくる選手が多くいます。いつもの練習場が、いつも以上に賑やかになり楽しいです。
東北から移動してくる方はさすがで、レーサーパンツ一枚で練習を行っています。私は、寒くて、寒くて……。長いタイツを脱げないまま練習しています。地元民は厚着をして、東北民は比較的薄着。なので、静岡の人なのか、冬季移動組なのか、一目でわかるのも面白いです。面白いと思っているのは、私だけかもしれませんが(笑)。
さて、ガールズケイリンだけに専念して、丸一年。
いろいろなことがありました。デビューして、もう7年目を歩んでいますが、レース本数を比べると、まだまだ同期の半分も満たないくらいでしょうか。一番難しいなぁと思ったことは、競輪にはオフ期間がなく、1年を通して、ずっとシーズンが続いていることです。自転車競技は、1年に1度行われる世界選手権に向けて、練習に取り組み、その過程にきつい練習があったり、大会があったりします。世界選手権が終われば、少し長いオフ期間をもらえます。そこで、気持ちをリセットして、次のシーズンに向けての気持ちを整えます。
それに比べて競輪は、オフ期間がありません。自分で次のレースまでの間に気持ちを切り替えていかないといけません。それが初めは上手くできず、体力面ではなく、メンタル面で疲れてしまって、嫌になることもありました。今はもう、そのようなことはなく、自分がどのくらいのペースならレースに参加して良いか、分かってきました。まだまだ勉強中ですし、思い通りに気持ちが上がり切らない時もあります。それでも、1年前に比べたらメンタルの保ち方、切り替え方、自分と会話ができるようになったことが、今年一番成長できたことかなと自分では感じています。
もうすぐ2022年が終わり、2023年が訪れます。卯年。うさぎのように、ぴょんぴょんとステップアップできる1年にします。
来年の目標は、ビックレースに多く参加すること。先日、発表されましたが、男子の競輪のように、ガールズケイリンはG1開催が新設されます。今まで女子は、競輪祭の時に行われるガールズグランプリトライアルが、ガールズグランプリへの切符をもらえる唯一の大会でしたが、それが3大会に増えることが決まりました。まずはしっかりとG1開催に出場できる切符を取るため、選考期間内の一つひとつのレースで確実に確定板に乗り、安定した走りが出来るよう頑張っていきたいです!
今年は大みそかや年始開催へのあっせんが入らなかったため、お正月は実家に帰り、ゆっくり過ごせます。こたつでお餅やみかんをたくさん食べたいです! そして、親戚の子どもたちにお年玉を用意することも、楽しみのひとつ。小さな頃、お年玉をもらうことはもちろん嬉しかったのですが、それ以上に嬉しかったことが、ピンッと綺麗なお札が入っていたこと。新札がもらえることが、すごく嬉しかったのを覚えています。今でもレース後に、賞金袋の中からお金を取り出す時、新札だとちょっと嬉しくて、ニヤッとしてしまいます(笑)。
ですので、私の勝手なこだわりですが、可愛いお年玉袋に、綺麗なお札を入れて、子どもたちにあげるようにしています。喜んでくれるといいな〜。
皆様にとっても素敵な2023年になりますように。良いお年をお迎えください!
【出場予定】
宇都宮F2 12月25日〜12月27日
いわき平F2 1月13日〜1月15日
平塚F2 1月20日〜1月22日
松戸F1 1月30日〜2月1日
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【過去のコラムはこちら】
鈴木奈央の「自転車ストーリー」
Vol.15「久しぶりの500mバンクへ」
Vol.14「モーニングの第1レース」
Vol.13「瞬発力のレベルアップ」
Vol.12「偉大な先輩の記録」
Vol.11「連戦で学んだこと」
Vol.10「目指すレーススタイル」
Vol.9「25歳の誕生日を迎えて」
Vol.8「初めての正月開催」
Vol.7「ひとつの決断」
Vol.6「応援のチカラ」
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鈴木奈央
ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝。2023年12月の前橋で通算14回目の優勝を果たしている。また、2023年3月7日に佐世保競輪場で通算100勝達成した。自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。