2024/03/13 (水) 12:00 19
伊東競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪「花と海といで湯賞 大阪・関西万博協賛(GIII)」が3月14日〜17日の日程で開催される。ナイター開催でガールズケイリンも組み込まれているシリーズだ。
川口聖二(30歳・岐阜=103期)は「伊東はよく呼んでいただいていて、本当に好きなんです」という場所だ。昨年2月の協賛GIIIでは決勝に進出し、山口拳矢(28歳・岐阜=117期)と連係。4着だったが山口のGIII初優勝を見届け、山口の一気の飛躍の後押しとなった。
今回は自分の番。エンターテイナーとしての地位は確立しているので、欲しいのは実績だ。競輪の結果を積んでいくことが、より競輪界を盛り上げていくことになる。「よいしょ〜!」の掛け声を4日間、ぶちまけてほしい。
「ウィナーズカップ(GII)」前の開催とはいえ、強敵が揃う。なぎ倒しての優勝なれば、聖二の涙があの長いアゴをつたわっていくだろう。
「むかっていけ!! その長いアゴはそのためにあるんだっ!!」
鈴木美教(29歳・静岡=112期)はホームバンクが伊東ということもあるが、伊東で戦い、走り、悔しい思いをして強くなった。男子選手にまじり、汗を流し、成長してきた。今年は1月があっせんしない処置で出遅れた形だが、「賞金のことは考えず、GⅠで結果を残せるよう」と進軍を続けている。
4月26〜28日の久留米ガールズGI「オールガールズクラシック」につなげるためにも、地元で優勝をつかみたい。2020年9月の当地ガールズケイリンコレクションでは止まらない悔し涙を流したもの。伊東で、喜びの涙を…。
小林莉子(30歳・東京=102期)、日野未来(31歳・奈良=114期)、當銘直美(27歳・愛知=114期)といった強敵がいるものの、勝てる状態。力を出し切って、優勝ゴールを目指す。悔しい過去は、捨て去るのみ。
「必要のない過去は、早く忘れる事だ」
吉田拓矢(28歳・茨城=107期)が波に乗れない…。昨年8月西武園「オールスター競輪(GI)」で暴走失格。復帰後、すべての憂さを晴らすものと思っていたが、どうにもちぐはぐなレースが続き、失格も…。かみ合わない日々を過ごしている。
しかし、悔しい思いは慣れていること。今回は地元取手のGIIに出られない分を爆発させるのみ。タテにこだわって、早め早めの仕掛けで今を切り抜いていく。
「空のようにしずかにかまえ 雷よりもすばやくうごくのだ」
X(旧 Twitter)でも競輪のこぼれ話をツイート中
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前田睦生
Maeda Mutuo
鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。