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前田睦生の感情移入

【小田原城下町音頭杯】脇役に甘んじてきた長島大介「そろそろ、僕の出番かな」

2023/10/11 (水) 12:00 24

長島大介「僕の出番はいつ?」

その時を、待つ

 小田原競輪場で10月12〜15日に渡り、「第8回施設整備等協賛競輪 小田原城下町音頭杯(GIII)」が開催される。弥彦競輪の「第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」の直前なので、出場を逃した選手たちの争いになる。

 とはいえ、地元の北井佑季(33歳・神奈川=119期)を筆頭に、名前のある選手たちが集う。松坂洋平(40歳・神奈川=89期)からすれば大チャンス。地元・神奈川の記念Vは、2011年5月の平塚であるが、小田原でも勝ちたいところだ。

 そんな地元勢の脅威になるのが関東勢。中でも長島大介(34歳・栃木=96期)は、弥彦に出られない悔しさがある。関東のエースに慣れる存在でありながら、脇役に甘んじてきた。しかし、今回の戦いぶりと結果次第ではもう一度、その候補生になれる。

 「なれるかな…」。不安げな顔つきで話すかもしれないものの、力はある。

森田優弥の番手は

森田優弥の番手は誰になるのか

 宿口陽一(39歳・埼玉=91期)としても同じ立場だ。森田優弥(25歳・埼玉=113期)が追加で入ってきたので、森田の番手は誰になるのか、が関東勢の気になるところ。同県の埼玉勢は有利だが、決勝に勝ち上がってちゃんと回れるかどうか…。勝ち上がりをシビアに戦い抜くことが必要になる。

 昨年6月の「高松宮記念杯競輪(GI)」でのGI初制覇から、宿口は苦しみ抜いてきた。『一発屋』と言われる面を払拭する走りも時折見せてきたが、どうにも上位での安定を欠いた。このままでは終われない。

 もう一度、大きな果実を手にし、「宿口はやる男」と知らしめたい。

岡光良も、やる男

岡光良はコンドル出版社の武田社長(右)も高く評価している

 岡光良(41歳・埼玉=94期)が通算100勝にリーチをかけている。2008年7月のデビューから、優勝はチャレンジの時の1回だけなのにS級1班になり、GIも走って、という稀有な存在だ。在校3位--。

 デビューしてしばらくのことだったと思う。前検日に顔に傷を作って現れた。「練習中に落車とかしたんですか?」。気になって聞いたところ…。

「いや、猫と戯れていたら、引っかかれちゃって…」

 むむっ、確かによく見ると猫に引っかかれそうな顔をしている。なんかやる男だなと思ってずっと取材してきたが、非常に稀有なマーク屋としての地位を築いた。私、実は“岡光良ファン”です。渋くて渋くて、渋い。首のケガを克服した苦労もあるわけだが、とにかく渋い。

 今回は動画取材の機会があるので、岡の100勝達成を動画でお届けできれば最高だ。

熊本記念の感動

タツ! カッコよかった!

 熊本記念についてはおいおい、来年6月の再開に向けて書いていきたい。今は、『松岡辰泰(27歳・熊本=117期)は素晴らしかった』とだけ書く…。


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前田睦生

Maeda Mutuo

鹿児島県生まれ。2006年東京スポーツ新聞社入社、競輪担当として幅広く取材。現場取材から得たニュース(テキスト/Youtube動画)を発信する傍ら、予想系番組やイベントに出演。頭髪は短くしているだけで、毛根は生きている。

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